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残されたのは進路のみ

「なあ、本気なんだけど」 「知るかボケ。まあもしも俺がトレーナーになったら、その時は付いてやるよ」 そう、もしも。本当にもしも、万が一。 近い将来に俺がトレーナーの道を歩んで、そしてお前の側にいる自信があって、そしてお前がその時まで俺を必要としてくれていたなら。 その時はきっと、胸を張ってお前のところへ走り出せる気がする。 一瞬見えたゴールは、実は折り返し地点であって、本当のゴールはまだもっと先にある。 その道筋が、今ならはっきり見えた。 そこにお前がいたなんて、恥ずかしいから死んでも言ってやらないけどな!
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