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貴方だけに従うと誓おう

昼休み、コンビニで買った袋をぶら下げてジャスティンとまた体育館へ来た。今日は特に暑いからか他には誰もいない。正面入り口はガンガンに日が当たってるので、日陰になってる裏口にまわった。 二人して壁ぎわに並んで座って、他愛ない話をしながらパンを口に運ぶ。 肩が当たって、手のひらが重なって、唇が触れて。 気付けばこんなにも近くにいる。 「…ここ、外なんだけど」 「何か問題が?」 「あんだろうがよ…」 ぐいっとその厚い胸板を押し返した。どくどく鳴り響く心臓を鷲掴みして止めてやりたい。 「そーいうの、あんま慣れてねえし…」 「好都合だ」 顎を掴まれて、降ってくる唇を受け止める。触れ合わせたままで「I love you…」なんて言われたもんだから、唇が火傷するかと思った。 バカ、と呟いたその隙間からするりと熱いものが侵入してきて、舌を絡められた時にそれがジャスティンのものだと気付く。 いつの間にか耳の後ろに大きな手のひらがあって、やんわりと耳朶を撫でられついびくりと体が震える。なんだこれ、俺おかしい、熱い。 ゆっくり糸を引いて離れた唇がそこに移動して、少し低い、けどよく通る濡れた声で囁かれた。 「慣れるならオレだけにして?」

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