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貴方だけに従うと誓おう
イヤじゃないんだ、ほんとに。
でも、情けない話し誰かとこんな関係になるような状況は今までなくて、どうしていいか分からない。ましてや俺がされる側だなんて今まで想像した事もなくて、創に前聞いた話とか思い出した。
『それは怖いよ。でもね、継だからいいんだ』
俺だってそう、ジャスティンだからこんな世の中ではおかしいような関係も受け入れられる。だって、相手がジャスティンだから、俺もこんな気持ちになれるんだし。
キスするだけでなんか嬉しくて、胸の奥がゾワゾワして、でも恥ずかしくて。
でも、初めての感覚。怖い。俺なのに体は俺じゃないみたい。勝手に喉の奥から出てくる声、せり上がる何か、熱くなる体。
もともと自分でしたりする方じゃなくて、かといって誰か相手がいる事もなくて。たまに自分で抜く時もあったけど、特に何も考えず、【処理】を済ませるだけだった。
なのに、ジャスティンの手のひらで触れられただけで昂りを露わにするのが恥ずかしくて、びっくりして、そんな俺の体が怖かった。
「…ごめん」
「ダイスケのせいじゃない、な?」
「…うん」
「ちゃんと、気持ちが体に追いつくまで待つから…」
二人並んで壁に凭れて座りながら、優しく髪を撫でてくれたジャスティンに擦り寄ると、どくどくと煩い鼓動が聴こえた。
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