【ジャスティンside】 待つ、とは言ったものの、けっこう辛い。 留学期間が終了してから日本にいられるのは、長くてもこっちでいう夏休みが終わるまで。それ以上はオレのコンディション調整の為のトレーニングに戻らないと、チームメイトに迷惑をかけてしまう。 ああもう、本気で連れて帰りたい。オレのいない間に、何があってもダイスケの心が変わらないという補償はない。そんな自信は残念ながら持ち合わせていないんだ。 だからと言って、体だけを無理やり繋げるのはイヤだ。そこにダイスケの意思と気持ちがなければ、何も意味のない行為だから。 そんな事して嫌われでもしたら、冗談抜きで生きてはいけないだろう。 「ふ、ん…ぁ、」 鼻から抜けるような甘い声と、とろんと蕩けたような瞳でキスを強請る、腕の中のこの可愛い恋人を壊したくない。 大事にすると決めたんだ、オレのプリンセス。