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おぼれる
「っはあ、はあ…ふあっ、く、んん…」
びくびくと脚が震えて、体に力が入らない。一気に怠くなってジャスティンに凭れかかれば、優しく受け止めてくれた。
荒い息のまま唇を塞がれて、酸欠になる寸前で握られたままの手をブラブラ振ると、ようやく解放される。
「っふ、はあ…っ」
「ダイスケ、so cute…I love you」
「ん………ふ、……ふ、えっくしょっ!!」
ふわふわした気分に浸ってたのに、ぶち壊したのは俺のくしゃみだった。ありえねえ、マジ空気読めよ俺…
じっとジャスティンを見ると、触れるだけのキスをしてくれた。
「冷えたよな、先に出てていいから」
「え、お前は?」
少し熱めのシャワーで手早く俺の体を流してタオルで包むと、そのまま抱き上げられてガラスの外に出された。
「Ah…ちょっと頭冷やしてから出る」
困った様に笑って頬にちゅ、とキスしてきた。
いやいや、なんで俺だけ追い出されんのかわかんねえんだけど!そこは一緒に出て部屋まで抱いてけよ!
脚ガックガクなんだよ俺はっ??
「…ここで待ってる」
ガラス越しにそう告げて、壁に凭れてズルズルとしゃがみ込むと、なんか一気に頭の中がとろんとしてきた。いや違うな、眠いのか。
眠気と一緒に何かが溢れてくる。なんか幸せな感じ。いっぱい溢れてくる。
あーやばい、好きな気持ちにおぼれそう…………
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