185 / 507
溺れる理性
【ジャスティンside】
冷たいシャワーを頭から浴びる。けれども一度上がってしまった熱は冷める気配が全くない。
はあ、可愛すぎてどうしていいかわからない。なんでこんなに好きなんだろうか。
甘い唇も潤んだ瞳も全てが愛しい。あの声でオレの名前を呼ぶんだぞ、理性なんて吹っ飛ぶに決まってる。
ああ、しかしなんとかダイスケを先に部屋へやれてよかった、あのままだと壊してしまいそうだった。グッジョブだぞロー・ジャスティン!
………ああ、収まらない。
体はクールダウンしたのに、こいつはなんて正直なんだ………
「っ、ダイスケ?」
手早く処理してやっと落ち着いた状態になった事を確認すると、もう一度頭からシャワーを浴びて気持ちを切り替えた。
がしがしと適当に拭き腰にタオルを巻き付けただけでバスルームの扉を開けると、先に部屋へ返したはずのダイスケが膝を抱えて蹲っていた。慌てて顔を覗く。
「…はは、参ったな」
とても幸せそうな寝顔。
ああ、出来るなら理性の海に溺れてしまいたい。
ともだちにシェアしよう!