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溺れる理性

【ジャスティンside】 冷たいシャワーを頭から浴びる。けれども一度上がってしまった熱は冷める気配が全くない。 はあ、可愛すぎてどうしていいかわからない。なんでこんなに好きなんだろうか。 甘い唇も潤んだ瞳も全てが愛しい。あの声でオレの名前を呼ぶんだぞ、理性なんて吹っ飛ぶに決まってる。 ああ、しかしなんとかダイスケを先に部屋へやれてよかった、あのままだと壊してしまいそうだった。グッジョブだぞロー・ジャスティン! ………ああ、収まらない。 体はクールダウンしたのに、こいつはなんて正直なんだ……… 「っ、ダイスケ?」 手早く処理してやっと落ち着いた状態になった事を確認すると、もう一度頭からシャワーを浴びて気持ちを切り替えた。 がしがしと適当に拭き腰にタオルを巻き付けただけでバスルームの扉を開けると、先に部屋へ返したはずのダイスケが膝を抱えて蹲っていた。慌てて顔を覗く。 「…はは、参ったな」 とても幸せそうな寝顔。 ああ、出来るなら理性の海に溺れてしまいたい。
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