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抱き締めてもいいですか?
「ダイスケ、疲れた?」
「ん………んん?」
ひとしきり可愛い寝顔を眺めた後このままここで寝かせるわけにはいかないと我に返って、タオルで包んだままそっと抱き上げて部屋へ移動した。
ベッドに下ろすとさすがに気付いたのか、うっすらと瞼が開いたので声を掛けてみる。
暫く彷徨っていた視線がオレに定まった。たったそれだけなのに、胸の奥から幸せな気分が広がっていくのは、我ながらなんて単純なんだろうか。
「ん?あれ、なんで…」
「寝てたから。それよりダイスケ、抱いてもいいか?」
「はっ?おまっ、いきなり…!」
「…ああ違う、日本語間違えた。ハグしたい」
ざざっと後退りをするダイスケに苦笑しながら、両手を広げてみた。ケイがこうすると、ソウは決まってその中に吸い込まれるように入っていく。ダイスケもそうして…
「…………イヤだ」
くれないだろうな。予想はしてたけどちょっと傷つくぞオレだって。
がっくりと項垂れていると、ばふばふとベッドを叩く音が聞こえる。それに顔を上げてみれば、真っ赤な顔でダイスケが呟いた。
「抱きたいならお前が来い…」
How cute you are!
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