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抱き締めてられるってこんなにも
【大介side】
体が熱い。風呂に入ったからだきっと、うん。絶対こいつに抱き締められてるからじゃない。
「いい匂いがする」
「同じもん使っただろ」
髪に顔を埋めてすんすんしてる。お前は犬か。ああ、でもたしかに犬みたいだな。ゴールデンレトリバーみたいな、もさもさしたデカいやつ。
嬉しい時には全力で尻尾振って、俺の事になるとすげえ真剣で。
「…幸せだ、ものすごく」
ぽつりと頭の上でジャスティンが呟いた。
幸せって、今の俺の気持ちなんだろうか。
必死に言葉を探して頭の中で組み立てる。
「えっと…あ、I wish time could stop…when I am in your arms…」
こんなに幸せなんだから、と続けようとした唇を塞がれて言葉に出来ない。それでもそこから抜け出さないのは、今告げた通りだから。
止まれ、ほんとに。
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大ちゃんのラストのセリフ
お前に抱き締められて幸せなまんま、時間が止まればいいのに
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