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第2話
今日はぼくとうーちゃんの誕生日。
誕生日はぼくのお家とうーちゃんのお家と一緒にお祝いするのが決まりだった。
今日はうーちゃんと一杯遊べる。嬉しくてずっと笑ってた。
次もその次もずっと一緒にお祝いできるよね。
そう思っていたのに…
この日を最後に一緒にお祝いが出来なくなった。
うーちゃんがお仕事が沢山になってお休みが取れなかったんだって。
悲しくて悲しくて沢山泣いた。いつの間にか眠ってて次に起きた時は外が真っ暗になっていた
コツン…コツン…
部屋の窓を何かがぶつかっている?風の音?
気のせいだと思ってまたベッドに入る。
コツン…コツン…やっぱり聞こえる。
部屋の電気をつけて窓を開けて外を見ると風に吹かれブワっと桜の花びらが舞い上がった。桜吹雪のその奥に大好きな人の姿を見つけた。
こっちを見てニコッと笑って口を大きくパクパク動かしていた。
「外に出てきて」
そう口は動いていた。思っていなかったことに凄く嬉しくて急いで駆け下りると父さんも母さんも驚いて振り返る
「藤!こんな遅くにどこ行くの?」
「うーちゃんが帰ってきたから少しだけ話してくる!おめでとう言わなきゃ」
「そうなのね。すぐに戻るのよ」
「うん!!」
家は隣同士だからすぐそこだ
「うーちゃん!おかえり!」
思いっきり抱き着くと2人で一緒に倒れてしまった。
「ごめん!うーちゃん大丈夫?」
「大丈夫だよ!」
2人で笑った。そして一緒に…
「お誕生日おめでとう!!」
そう言って抱き合って笑った。
やっぱりうーちゃんが大好きだ。
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