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第14話 sideR
(宮ーー連、くん、バイバイ。……また、明日ね)
そう言って、俺の前から去っていくアイツ。
振り返る時、微かに香った甘い匂い。
後ろ髪をピョンピョンと跳ねさせながら
どんどん小さくなっていく姿から
俺は目が離せなくなっていた。
「もう少し、気の利いた返事をすればよかったな……」
そう呟いた俺の声は、友人たちの騒ぎ声でかき消されていった。
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