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第25話

「…で」 畳の上に正座した俺と雅さんを、先程から金色の瞳が睨みつけている。 いたたまれなくて、俺は顔を上げることが出来ない。…のに、隣の雅さんはゆったりとお茶を飲んでいる。 俺には真似出来ない、というかどこまで話したのだろうか…。 「染井吉野の前にいたら、夢妖京に流れ着いたってことで間違いねぇんだな?童!」 「はっ、はい!!」 地の声が大きいのだろう、それにつられて俺の返事をする声も腹から出てしまった。 ふふ、と雅さんが彼に向かって笑いかけた。どこか、余裕があるようにも思えるものだ。 「お主も、音羽に興味があると見えるな。銀瑤」 「ぎんよう…」 ちらりと、人間離れした名前を持つ彼を見る。

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