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第9話 Xdayおまけ その日の夢
船山昇は池にフライパンを落としてしまいました。
途方に暮れる船山昇の前に、神様が現れて言いました。
「あなたが落としたのは、この金のフライパン、それとも銀のフライパン、どちらかな?」
船山昇の脳裏には、昨日の新聞の金相場欄が浮かびましたが、持ち帰っても今すぐ役に立たないので正直に言うことにしました。
「いいえ、私のは外が赤くて、内側が黒い石模様のフライパン。金、銀どちらも私のではありません」
すると神様は言いました。
「なんで正直な若者だ。褒美に私の愛用品をあげましょう。5年間コツコツ使い込んで卵料理用に油が馴染んだ鉄のフライパンと、熱伝導率パーフェクト!底厚設計の銅のソテーパン、欲しいのは、どっち!?」
「服部さんが出張で留守なので、凝ったものは管理できません。俺でも使える「エターナルプラチナナノダイヤコーティングマーブルストーンデラックスフライパンセット」によく似た、軽くてよく滑る俺のボーナスの化身を返してください。」
…とことん正直な船山昇でした。おしまい。
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