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※第6話

いつの間にかに縺れこんだベッドの上、高坂は自分の腰の上に跨る男を霞んだ視界でとらえる。 最初の方の抵抗など殆ど意味が無いように巧みに感覚を奪われ、気がつけば東郷の胎内へと囚われていた。 歳の割に張りのある肌と、背中と肩を彩る墨は、鮮やかな朱を含んだ牡丹と蛇が絡み合う柄が刻まれている。 僅かに湿った触れあう肌が熱を伝え、男としているということを忘れてしまいそうな快感と倒錯に、高坂は意識を奪われそうになる。 「.....なん、で、こんな.....っこと」 腰を思わず突き上げてしまうように誘われ、奥まった場所の熱を求めながらも、高坂は愚問を投げる。 こんな誘いなど、受けるつもりはなかったのに。 抵抗などできない、強すぎる快感と欲情をあおられた。 東郷は腰を揺らめかせ、スプリングを利用して反動をつけて内部の高坂を味わうように粘膜へとぬちぬちと擦り付けて、視線を絡ませる。 「.......こ、高坂...行将がお前の父親だから、だな」 吐息と共に告られた名前に高坂は身をこわばらせる。 「なん、だと!?」 彼にはあまり覚えがなかったが、水商売をしていたと言われる父親は、彼がまだ幼い時に無残な殺され方をした。 犯人はヤクザ関係者と言われていたが、まだ捕まってはいない。 いつかこの手で犯人を捕まえたいと思ってきて、苦労を重ねて刑事にまでなったのだ。 こいつは、知っている。 なぜ、知っている。 名前など名乗っていないのに。 そして、俺の知らないことまで分かっていると言外に告げているのである。 高坂は腕を伸ばして、思わず力をこめて男の首を掴んで軽く締め上げる。 雄をくわえこんだ内部は苦痛に痙攣して、心地よく高坂を包みこむ。 返答次第ではただではおかない。 殺意めいた自己の心の乱れに彼自身も驚きながら、目の前の東郷を睨みあげる。 苦しみ踠くように拳を震わせているが、ビクビクと体を震わせながら、彼は絶頂へと達しているようである。 「なぜ、アンタが父を.....」 ぐったりとした身体に気づいて、高坂は首から手を外すと押し殺した声音で尋ねる。 「.........高坂行将は.....俺が最初に経験した男だ」 ぐったりとベッドに倒れこむと、東郷は唇のみに薄ら笑いを浮かべると、シーツに顔を沈みこませて高坂へと告げた。

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