137 / 275

影 4話

そんな可愛い事を言われたら意地悪したくなる。 まだイカセないつもりでいた豊川は先走りして膨張しているyoshiのソレを掴むと後ろに挿入した指に合わせ動かし始めた。  「やだってばあ………あっ、」 嫌だと言いながらもyoshiは豊川にキツく抱き付くと可愛く鳴き出す。  「嫌じゃないだろ嘉樹?ちゃんと気持ち良いって言いなさい」 耳元で囁く。  「やだ…もん」 荒い息が肩にかかる。  「その割には凄く感じてるじゃないか?腰も動いているし」 気持ち良いくせに意地を張るyoshiが可愛くてわざと意地悪な事を言う豊川。  「タケルのバカあ…なんで、そんな意地悪するの…」 顔を上げたyoshiは半ベソをかき、頬を紅潮させている。  潤んだ瞳に吸い込まれそうだ。  ヤバイ!可愛い!  豊川はしごく手を外して、後ろの指も抜いた。 そして、ぎゅっと抱きしめる。  「悪い、あまりの可愛さに意地悪したくなるんだよ」 そう耳元で囁く。  「ばか」 腕の中で息を整える姿もまた可愛い。  「ちょっと休憩だな」 豊川はyoshiと一緒に湯船に浸かる。  もちろんyoshiを膝に抱っこして。  豊川に寄りかかりyoshiは「いつも俺が先にイクからヤダなんだもん!タケルを先にイカセたい」と可愛い野望を口にする。 「それは楽しみだな。じゃあ、騎乗位でイカセて貰おうかな」 「何か余裕ぶっこいてない?ムカつくんだけど」 yoshiはそう言うと豊川と向かい合わせに座り直すと顔を胸にうずめて舌で舐め始めた。 首筋から鎖骨、 鎖骨から乳首まで舌を這わすとパクンと口に含むと吸い上げていく。  その行為にたまらなく興奮する。  舌を使い乳首を吸うyoshiが赤ん坊みたいに可愛くて、クスクスと笑って彼を抱きしめた。  「ちょ、何笑ってんだよ!喘げよバカタケル!」 バカにされたと思ったのか拗ねるyoshiをいっそう可愛いと思ってしまった豊川だった。 「もういい!今日はタケルとエッチしない」 拗ねるを通り越して怒るyoshi。  今日は、って言葉に豊川は笑いそうになるのをこらえた。 また、怒るだろうから。 でも、怒ってもこんなに可愛いのだから怒らせても良いんだけどな。なんて考える。  ムスッとしたyoshiは風呂を出ても機嫌悪いまま。 サッサとタオルで身体を拭くとバスローブ一枚着て風呂場を後にする。  着替え風呂場に持って来てないやん俺、後から気付いたyoshiはバスローブだけでバッグの中の着替えを捜す。  ゴソゴソ探していると、豊川から腕を掴まれた。 「な、なんだよ!エッチしないって言っただろ?」 振り返り文句を言う。  「ハイハイ、今日はしないんだろ?それよりも髪をちゃんと乾かしなさい!風邪引くだろ」 yoshiは怒っているアピールをする為に髪をきちんと拭かずに来てしまい、まだ、ポタポタと髪から雫が落ちている。  バサッとタオルがかぶせられ有無も言わさず豊川に髪を拭かれる。 「座って」 「やだ!怒ってるって言っただろ!」 ジタバタと抵抗しても体力差で無理やり座らせれてドライヤーをかけられた。  「すぐ終わるからイイコにしてろよ」 「なんだよバカにして」 なんて文句を言いながらも結局は言う事を聞いているyoshi。  ドライヤーと豊川の手が心地よくて、次第にウトウトしてくる。  相変わらず触られるのに弱い彼。  髪が乾いた頃には半分寝ている感じの彼を抱き上げてベッドへと連れていく。  今日はエッチしない!なんて騒いでいたくせにベッドに降ろすと豊川の首筋に抱き付いてくる。  寝かせようとしても離れない。  「エッチしないんだろ?私はまだ寝ないから嘉樹は1人で寝てなさい」 「やだ」 ぎゅっと抱き付いて離れないyoshi。  「眠いんだろ?」 「眠くない」 「エッチしないんだろ?」 「………………したい」 小さく呟かれた言葉に豊川はニヤニヤが止まらなかった。

ともだちにシェアしよう!