160 / 275
許容範囲 8話
◆◆◆◆◆
身体を見たのは初めてではない。幼い頃に一緒にお風呂に入っていたから。でも、彼の年齢が上がると自然と一緒に入らなくなっていた。
ナオが男性と寝た年と同じ14歳だったyoshi。
まだ少年の身体つき。
顔だけ見れば可愛くて女の子にまだ間違えられていて、男にも女にもyoshiはモテていた。
そんな可愛い彼が全裸で目の前に居る。ナオも正常な反応を示す男性。
思わず、彼をソファーに押し倒して夢中でキスをした。
黒い色のソファーに押し倒された華奢な身体。あまり外に出ないのもあって、色白の彼はシミひとつない、綺麗な肌……滑らかな身体。
キスも軽いキスではなく舌を絡めるキスをなん度も繰り返した。yoshiもぎこちなくではあったが舌を絡めてきた。酔って何をされているのか、しているのかきっと、理解していなかっただろう。
嫌がる素振りも見せないので、調子に乗って彼の乳首を弄った。
まだ、柔らかくて色も薄いピンク色をしていて、指先を使い刺激すると、ピクン、ピクンと反応を見せてくれるyoshi。
まだ、未経験だろうか?なんて考えた。
ピンク色の乳首を軽く吸う。
「んんっ、」とピクンと反応するyoshi。
たまらなくって、そのまま舌を使い舐めた。そして、身体のあちこちに舌を這わせた。
愛撫の途中でyoshiのペニスが反応して勃起したものだから、それをくわえてフェラもしてしまった。
もう止められなくって……………
両足を広げ、後ろ孔へも舌を這わせた。まだ、きっと、誰にも見られていなくて、触られてもいないだろう。刺激すると、「あっん、」なんて甘い声を漏らし反応してくれた。
後ろ孔もヒクヒクとまるで、欲しがるように反応して……唾液で充分に濡れた孔へ指を入れた。
狭くて温かい……。指1本でもかなりキツイ。
ああ、誰も触っていない……と安心してしまった。
なん度も舌を使い唾液をそこに注ぎ込んだ。
指を出し入れすれば、グチュグチュと音がしてきた。
もう、1本……
指を増やすと、yoshiの喘ぐ声が大きくなり、それが興奮材料となった。
腰を持ち上げ、舐めやすく身体で支えた。
舌を入れて中を舐めると「あっ、んんっ、」と頬を紅潮させた彼が反応してくれる。
舐めて吸うを繰り返した。
指2本が次第に滑りが良くなり奥を刺激させる。
ビクッビクッと身体が大きく動いた。
ああ、気持ちいいんだ……って思った。
でも、それは犯してはいけない領域。
もちろん今やってる行為も。
分かっているけれど、止めれない。
指の出し入れを早めると「あっ、」声を上げたyoshiが射精した。
それを見たナオは我慢出来ずに彼の後ろ孔に自分のペニスを当てがった。
グッ、と力を入れてみるが指のようにすんなり入ってくれない。
もう少し解さないとダメか?
でも、無理させたら……力を込めて腰を動かす。
「あっ、いっ、」
yoshiの顔が苦痛に歪んだ。
痛い……?よね……
自分だって、初めての時は痛かったし、少し出血もした。
もし、切れてしまったら兄には直ぐに分かってしまう。
イタズラしたのがバレて……そうしたら一緒には暮らせないかも知れない。
心のストッパーがかかった瞬間だった。
ナオはyoshiの両足を閉じて自分のモノを挟みこすりつけた。
擬似セックス。
そして、自分が射精した後に来た虚しさと後悔を今も覚えている。
ごめん。を何度も心で繰り返した。そんな記憶。
「なおっ、激しい」
拓海の声としがみつかれた感触で我に返った。
なんで、
なんで、こんなに心が乱されるんだろう?
諦めなきゃ………。
「なおっ、来て」
拓海の声。
一瞬、yoshiに言われたのかと思った。
本当に自分はバカだと思う。
拓海は許してくれるだろうか?
yoshiの代わりに抱いていたと言ったら。
代わりにしないから愛してくれと言ったら愛してくれるだろうか?
でも、まだ心の奥で、yoshiを抱く豊川を許しきれない自分が居る。
どうやったら、忘れられるのだろう?
******
「言っちゃった」
yoshiは興奮気味に豊川を見る。
「言っちゃったな」
豊川はyoshiの頭を撫でた。
「明日、来るって」
「えっ?嘘!」
豊川は慌てたように、
「やばい、スーツでいいのかな?」
と言い出した。
yoshiはクスクス笑い出して、
「普通でいいじゃん。タケル可愛い」
と抱き付いた。
ともだちにシェアしよう!