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愛の重さ 10話
こんな風に誘われたら乗らない男なんていない。
「じゃあ……抱いて欲しかったら四つん這いになってよ?出来るだろ?そういう事も出来るんだから」
彼の細い指が彼の小さな穴を弄る姿に釘付けになりながら自分でも酷い事を言っていると思う。でも、言わずにはいられなかった。抱けると期待してしまっているし、つい……虐めたいというどす黒い感情が顔を出てきたから。
ここまで言えば……止める?出来ないって泣く?と思ったが、yoshiは身体の体勢を変え、言われた通りの四つん這いになる。
白くて丸い尻が良く見える。そして、細い腰……。
やらせているのは自分だけど、本当にやるとは思わなかったので少し戸惑う。
「お尻、もう少し高くあげて……」
つい、次の指示もすると、それに従う。
本当にどうにかされたいのだろうか?何故に従う?と困惑してしまうナオ。
ナオは柔らかそうな尻に手を伸ばして触れると、ピクッと身体が反応した。驚いたのか、怖いのか……。
割れ目を指先で広げてみた。
豊川を受け入れていた孔がひくついて、誘っているようでナオはそこに思わず舌を這わした。
ぬるりとした生暖かい感触が直ぐにきてyoshiは「あっ、」と声を上げてしまった。
声が聞こえた。嫌なら嫌だと言えばいい。
ナオはそのままソコを舐める。もっと、奥まで舐めようと指先で更に広げながら。
ヌルヌルと中にナオの舌が侵入してくる。
さっきも指を入れられ掻き混ぜられた。
声をずっと我慢していた……寝ている振りをしてやり過ごそうとした。
ナオが自分を抱きたいならそうすればいいと。
後ろに大きいモノをあてられた時、本当は逃げたかった。豊川に合わせる顔がなくなる。
でも、身体が動かなくて……怖かったのかも知れない。
四つん這いにさせられ、後ろを舐められている。どうすればいいかなんて、分からない。
舌が抜かれた次に指がぐっ!といきなり入ってきた。
思わず、声が漏れる。
奥まで指が突っ込まれ、出し入れされ始めた。
「あっ、んっ、んっ、」
指が何度も出し入れされるから身体が動く。
シーツを掴み、yoshiはされるがまま。
「んっ、……んっ、」
喘ぎ声が寝室に広がりナオの耳にももちろん届いている。
喘ぎ声よりも、嫌だと言えばいいのに。なぜ、言わない?本当に好き勝手にしていいのか?とナオは戸惑いながらも行為を続けている。
「愛していない相手にこんないやらしい事されて、嘉樹はいつからこんな淫らな子になったの?」
言いたくない言葉をわざと言う。
でも、身体はいいけど心はダメだと言われてしまったから理性のタガが外れた。
まるで身体目当てみたいなとられたのが嫌だった。
「豊川さんが今帰ってきたらどうするかな?」
ビクッとyoshiが反応するのが分かった。 止めてと言うんだろうと思った。
そう言ってくれないと困るから……っ。これ以上、やってしまったら、もう戻れなくなりそうだから。
でも、
「俺、……淫乱だから、愛想つかされ……ちゃうっ」
と答えを返す。
「豊川さんが好きなんだろ?嫌われちゃうよ?」
「仕方ない……もんっ」
「何が?僕に止めてってお願いすればいいだけだよ?」
そう言いながらナオはわざと指を増やし奥を刺激する。
ビリビリとした刺激がyoshiの身体を駆け巡る。このままだと本当に抱かれてしまうだろう……でも、止めてとは言えないでいた。
「いいの、ナオの好きにして」
怖さをこらえて心と反対な言葉を口にする。
その言葉で本当に馬鹿だ……とナオは思った。
「じゃあ、好きにしてあげるよ、ほら、自分でも腰を動かして好きなんだろ?こういうの?」
ナオの意地悪な言葉にyoshiは身体を動かし始めた。指の動きに合わせ、前後に揺れる。
彼が揺れるからベッドもきしむ。
「なお……もう、いく……」
息を荒くしたyoshiの言葉にナオは彼の身体を反転させ、仰向けにした。
はち切れそうな陰茎を口に咥えると喉まで咥え頭ごと、上下に動いた。
「あああ!!!」
yoshiは声を上げ、身体を痙攣させた。
ナオの口内には生暖かい液体が陰茎の先から放たれた。
彼が出した精子を飲み込み、覆い被さる。
「恋人でもない男にいかされたね……気持ち良かった?後ろでもいけるんだ……」
大きく息を吐くyoshiの耳元で囁く。
彼はナオにギュッとしがみついてきた。
「入れていいよ?」
潤んだ瞳で見つめられる。
これじゃあまるで合意の上の行為みたいに見えるじゃないか!
泣いて止めてと抵抗してくれたら、もし豊川が戻って来ても悪いのはナオだと判断するのに、
「嘉樹……そんなに僕とセックスしたい?恋人でもないのに?身体だけの関係にでもなりたい?豊川さんだけじゃ身体が満足しないの?」
「………おれ、悪い子だから……ナオにも、タケルにも愛される資格なんてない、ごめんねナオっ……俺、ナオにこんな事しか出来ない、ナオを傷つけてる」
yoshiはそう言うと涙を零した。
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