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強さ 3話
「何言って……?」
聞き返す豊川にギュッと抱き付くyoshi。
「嘉樹の体調が心配なだけだよ?嫌いになるわけないだろ?」
「何も思わなかった?ナオとやろうとした事……………ヤキモチ妬かないの?」
思わないわけがない。
キスだけにするつもりがyoshiをいかせたのは嫉妬心から。 点々とあるキスマークに嫉妬したから。
「思わないわけがないだろ?本当は誰にも触れさせたくないし、見せたくない。大事に部屋に閉じ込めておきたい……………どこまでされたか考えるだけで嫉妬で狂いそうになるよ」
豊川はyoshiと目を合わせ「嘉樹の事、大事にしたい……それだけだよ」とそう言った。
「俺はいつも不安なんだ………タケルは大人で格好良くて地位も名誉もある。そんな人が俺みたいな子供をずっと愛してくれるのかな?って、誰かにとられちゃうんじゃないかって………いなくなるんじゃないかって」
豊川はポロポロを涙を流すyoshiの頬に何度もキスをする。
「それは私も同じだよ、嘉樹は若くて綺麗で才能もある。私はもうオジサンで、いつ嘉樹に愛想尽かされてしまうかって不安でたまらない。若い誰かに持っていかれるんじゃないかって」
豊川は指先でyoshiの涙を拭う。
「タケル以外……好きになんないもん」
「じゃあ私の気持ちも分かるだろ?嘉樹以外好きにならない」
yoshiはさらに豊川に抱きつき、キスをした。
「たける……すきっ、大好き」
そう言いながら抱きつくyoshiが凄く愛しくて、抱きしめられずにはいられない。
「やばい、勃ってきただろ?仕事なのに!この小悪魔め」
豊川は冗談っぽく笑いかける。
「だから、しようって言ったのに」
「お預けになるなあ。熱下がったら覚悟しとけよ嘉樹」
豊川はキスを沢山しながらに言う。
「でも、これだけは約束して欲しい」
豊川は真顔になる。
「なに?」
大きな瞳で不安そうな顔をしながら豊川を見るyoshi。
「思ってる事は全部、私に言う事。不安も辛い事も嘉樹が感じている事を私にも分けて欲しい。嘉樹を支えるだけの強さは持ってるつもりだよ」
その言葉でyoshiはまた大粒の涙を零した。
「全く、泣き虫の甘えん坊だな嘉樹は」
豊川は優しく微笑むと強くyoshiを抱きしめる。
「泣き虫だもん………甘えただもん……タケルにだけだもん…」
「うん。そうして欲しいよ」
こんなにも人を愛したのは初めてかも知れない。
yoshiを好きになる度に強くなれる。
彼を守りたい。
「たける」
「ん?」
「めっちゃ勃ってるけど?俺に当たってるよ」
yoshiはクスクス笑う。
「あー、もう!仕方ないだろ!ムラムラきてんのを我慢してるんだから」
ちょっと切れ気味な豊川にyoshiは、熱くなっているソコに手を伸ばす。
「こらっ、やめなさい」
「嫌、…………たける。愛してる」
yoshiは豊川の唇を塞いだ。
ヌルリと舌を絡ませながら豊川のスラックスのファスナーを降ろすと手を中に入れる。
「よし……っき、」
止めさせようとするが、yoshiの手が気持ち良くて抵抗するのを止めてしまった。
「はあっ…………あっ、よしきっ」
yoshiの手が豊川の陰茎を素早くしごき、ずっと我慢していた感情が止まらなくなる。
「たける、いきそうだね」
yoshiは手を早める。
「あっ………くっ、………あっ」
豊川は身体をブルッと震わせ、イッてしまった。
「タケルのイク時の顔、めっちゃエロくて好き」
自分をいかせた小悪魔がニコッと笑う。
「全く………治ったらお仕置きだからな」
豊川は息を整えながらに言う。
「だって、勃ったままじゃ辛いじゃん」
「確かになっ」
豊川は小悪魔にまたキスを繰り返す。
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