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強さ 4話
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「拓也、学校まで乗ってくか?」
玄関先で光一は拓也に声を掛けた。
「別にいいよ、友達と待ち合わせしてるし」
拓也はサッサと靴を履いて出て行く。
「んじゃ、その待ち合わせ場所まで」
光一もすぐに後を追う。
「だから良いってば、友達に会わせたくないし」
拓也は光一と目を合わせずに早歩きをしている。
「そっか……」
光一は少し元気なく返事を返す。
智也の入院以来少しは仲良くなれたと思っていたが、 最近また話してくれない。いや、元気がないように感じる。
拓也がエレベーターに乗り込んだけど、光一は遠慮しようと足を止めた。
「乗らないの?」
エレベーター内の開くのボタンを押したまま拓也は光一に視線を向けて待っている。
「あ、乗る」
光一が慌ててエレベーターに乗り込むと拓也は1階のボタンとB1のボタンを押す。
B1は駐車場でもちろん光一の為。
会話も無く、1階に着きドアが開く。
拓也は歩き出しながら、
「会わせたくないのは友達がサイン欲しがるからだよ」
そう言って降りて行った。
光一は笑う。素直じゃない拓也は昔の自分と重なる。
拓也と同じ年の頃はあんな感じだった。
なんか………………………懐かしい。
駐車場に着き、車に乗る。
嘉樹は来てるかな?弁当また作ってきてくれないかなあ。
なんて考えるとニヤニヤが止まらない。
あ、そうだ。
弁当のお礼に嘉樹に何か?なんて考えてみるけど、思いつかない。
………………っ、
くそう! あっ、マコト!
困った時のマコト頼み。
光一はスマホを取り出してマコトに電話をかける。
数コールで繋がった。
「コウちゃんどうしたの?」
「マコト、あのさ、嘉樹って何好きだっけ?」
マコトから、もう~それでも父親?なんて呆れた台詞を聞けると思ったのに、
「あれ?コウちゃんにも連絡行ったの?嘉樹くんが寝込んでるの」
と全く予想していなかった言葉が。
「えっ?」
驚いて聞き返す。
「お見舞い来るから聞いてるんじゃないの?」
マコトの質問に、
「今から行くから」
と答えて電話を切った。
くそっ!豊川め!
次に豊川に連絡を取る。
が、留守電。
くそっ!
「豊川てめえ!嘉樹連れまわすから具合悪くなるんだろーがっ」
と怒りのメッセージを吹き込む。
あんにゃろめ!
光一は行き先を豊川のマンションへと変えた。
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唇が離れるとyoshiは物足りなさそうな顔で豊川を見上げる。
あー、もう可愛い!
くそっ!挿入したい!
ムラムラする気持ちを押さえる豊川。
「マコトが来る前に着替えよう」
シーツとyoshiの身体は精子でベトベト。
風呂に入れるわけにもいかず、とりあえずはyoshiをソファーに座らせシーツを洗濯に出しお湯を容器に入れタオルと一緒に持参した。
「イカ臭いもんねえ」
クスクス笑うyoshi。
さっきまで泣いていた彼の笑顔を見れて豊川は少しホッとしている。
着替えを用意しyoshiの身体を拭く。
室内は温かいけど何時までも全裸にはしておけない。
服を着せようとする豊川にyoshiは抱き付いてくる。
「こら、服を着なさい寒いだろ」
「部屋温かいよ?……………それにタケルが熱くしてくれたら良いし」
yoshiは豊川の唇を奪う。
豊川は全裸のyoshiを温めるように抱きしめキスを返す。
「熱くなっただろ?服を着よう」
豊川はシャツを無理やり着せた。
「後は下を穿こう」
と下着とスウェットの下を穿かせようとするが、yoshiは
「エッチしたいっ」
と唇を尖らせる。
「だめっ、ほら穿いて」
身体を抱きかかえて穿かせようと豊川は奮闘。
ようやく穿かせた。
「ケチ」
エッチしてくれないと拗ねるyoshiをめちゃめちゃ突きまくり衝動をぐっと押さえて豊川はyoshiをベッドに押し込んだ。
ピンポーーンっ、
まるで見ていたかのように空気を読んだマコトの登場に豊川は焦りを隠せない。
インターフォンで挨拶を交わしてマンションの入り口のセキュリティーを外す。
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