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存在 17話
ギシギシときしむベッド。
タケルが俺の上で……凄い……。
Yoshiには夢のような状況。自分より大人の彼が自分のモノを受けいれ、そして騎乗位で腰を揺らしている。
前髪が下りていて、いつもりより若い彼。かっこいい……ううん、綺麗だ。凄く綺麗だ。
思わず見惚れる。
豊川が腰を激しく動かしてきた。
「あ、たけ……だめ」
豊川の中はベットリとyoshiのモノにまとわりつき、そしてキツく締め付けてくる。
そして、気持ち良さそうに身体をしならせ、荒々しく息を吐く。
「いきそう?」
豊川に聞かれ「あんま、動かないで出ちゃう」とイクのを我慢するようにシーツをぎゅっと握りしめた。
そんなyoshiの手を取り、指を絡み合わせながら手を繋ぎ「我慢しなくていい。中に出して」と前後の動きに変えた。
「や、やだっ~うごいちゃ……でちゃ……んっ、あっ」
最後まで言えずにyoshiは身体を痙攣させ、豊川の中に熱くて白濁な精子を放ち、イッてしまった。
はあっはあっと息を吐くyoshiを見下ろして「イッた顔、可愛い」と微笑みながら頬を撫でた。
「タケルのばかっ」
頬を紅潮させながら文句を言うyoshi。
「初体験の感想は?」
「………気持ち良かった」
「正直でよろしい」
「タケルは?」
「気持ち良かったぞ。ごちそうさま」
「ちょ、本当はそれは俺の台詞」
「奪われるより奪いたいんだよ。嘉樹が可愛いから」
「…ばかっ」
可愛いに照れたのかyoshiは恥ずかしそうに目をそらした。
「本当可愛い………愛してるよ」
豊川はyoshiの額にキスを落とす。
「たける…俺も……」
yoshiは豊川に抱きつき、耳元で愛してるを囁く。
本当に可愛い恋人。
でも、親友にどう話すかを悩む。
光一は豊川が同性愛者だと気付いてはいる。
薫と付き合っていた事は多分知らない。
同性愛者でも差別はしないだろう。
ただ、最愛の息子に手を出した自分をどう思うのだろうか?
無くしたくはない幼なじみ。
可愛い恋人の父親。とても大きな存在。
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