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記憶 6話
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泣きすぎて頭が痛い。yoshiはようやく落ち着きベッドに寝かせられていた。
瞼も熱いし、頭痛がする。
「タケル、頭いたい」
子供みたいに甘えるyoshi。豊川の優しい手が額に触れる。
「熱じゃないよ、泣きすぎて痛いの!」
そう言ってyoshiはちょっと笑ってみせた。
「嘉樹は泣き虫だからな」
豊川もyoshiに微笑む。
「タケル、仕事何時から?」
時間を気にするyoshi。今日は離れるのが心細い。
「8時」
「ちぇ、イチャイチャあんま出来ないじゃん」
今の時間は7時。 事務所までは車で近いけれど仕事に行く準備はしなければならない。
それが分かっているyoshiはベッドから起き上がる。
「頭痛いんだろ寝てなさい」
無理やり寝かそうとしてもyoshiは「もう大丈夫。タケル、朝ごはん食べてないじゃん作るよ」とベッドから降りる。
「朝ごはんはマコトが夕べ作ったのを温め直すから」
「じゃあ、俺が温め直す」
豊川の前を通り過ぎようとするyoshiの身体を捕まえて、そのまま抱き上げる。
「タケルっ」
いきなりのお姫様抱っこ。驚くが照れくささも同時に来た。
「本当、いう事利かない子だな」
豊川は抱き上げたままyoshiをリビングへ連れて行った。
「良い子にしてろ」
ソファーに降ろす。
降ろされたyoshiは、ぎゅっと服を掴み「たける、仕事行かないで」と小さく呟き、 豊川が返事を言う前に「なーんてね。今のキュンときた?」と笑ってみせた。
豊川は、 「いいよ」と返事をした。
「ば、だめ!たける、冗談なんだから」
豊川の返事にyoshiは慌てて冗談だと繰り返す。
「今日、引っ越しするんだろ?手伝ってやる」
豊川はそう言って笑うと頭を撫でる。
「仕事……」
「引っ越し優先」
とまた微笑まれyoshiは嬉しいと素直に表情にだして頷いた。
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7時半、ナオに豊川とずっと一緒に住む事と、荷物を今日取りに行くから、とメールをした。
彼が朝忙しかったら申し訳ない。そう思ってのメール。
電話じゃ手間取らせてしまう。そう思ってたのに電話が来た。
「もしもし?なお、ごめんね忙しい時に」
「ふふ、おはようyoshi。声がめっちゃ元気だね。良かったね」
ナオの優しい声と嬉しさではしゃいでいる気持ちを読まれて恥ずかしくなる。
「おはようナオっ。うん……ありがとう。」
「荷物って全部?」
「ううん、とりあえずは必要な物だけ、タケルも一緒に来てくれるって」
「あれ?仕事休みなの?」
「あのね、休んでくれた」
「へえ、優しいね豊川さん」
その言葉に嬉しくなる。うん、タケルは優しいと本当に思う。
「朝ご飯食べてから取りに行く」
「僕もいま、家に居るんだよ。」
「えっ?本当?」
「今日は休みだから昨日から戻ってる。掃除しなきゃだろ?」
「あ、そうか。じゃあ、会えるね」
そう言って電話を切った。
「ナオから?」
電話を切ったのを見計らって豊川が後ろからぎゅっと抱き締めてきた。
「うん。ナオも今日は休みなんだって、で、部屋に居るって」
「そっか、じゃあ早く朝ご飯食べて荷物取りに行かなきゃね」
「うん、それからタケルは優しいって」
yoshiは顔だけを豊川に向けて微笑む。
「優しいんじゃないよ、嘉樹に甘いだけ」
「確かに甘いね。俺、わがままになっちゃうかもよ?」
「いいよ。嘉樹のわがままはどれも可愛いから」
豊川は顔を近付けて唇にキスを落とす。そして、当然深いキスに変わる。
yoshiも興奮しているけど、一番興奮しているのは豊川みたいで、彼の手はスルリとyoshiの下着の中へ。
「んんっ」
キスされながら弄られる中心部のせいで息が荒くなる。
下着からだされた陰茎を上下に擦られて、手の中で大きく膨張してゆく。
「あっ、はっ…はあっ」
上下に擦られて声ももれるし、腰も自然に動く。
「嘉樹、可愛い…先にデザートからだな」
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