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COLOR 7話
やった!多分、通じた。
ニッコリと笑った彼は女の子みたいに可愛い。
光一も笑い返す。
『片付けるから待ってて』
彼が発した英語の中で待ってと言う単語は聞き取れた。
光一が大人しく待っていると、帰る支度を終えた彼が光一に行こうと合図をして、一緒に歌っていた白人男性に手を振った。
『どこが良い?ホテルならアンタが金出してよね』
yoshiの話す単語でホテルとお金だけ聞き取れた。
あ、そっか、話す場所いるよな。
あまり目立ちたくないし…
光一はある場所に彼を連れて行くことにした。
光一の隠れ家にも近い場所。
ホテルのスイート。
従業員も口が固いから女を連れ込んだりもしている。
通された部屋にyoshiは大きな瞳をさらに大きくしてマジマジと部屋中見ている。
『やっぱ金持ちだったか。着てる服とか靴とかブランド物だもんな』
yoshiは光一の服を指差す。
ブランドと云う言葉が聞き取れた光一は、ブランド物を褒められたと思い頷く。
「リラックスしてて」
光一はyoshiにそう言うと豊川に電話を入れに部屋の隅に行く。
「豊川、やったぞ!声の主を確保した!」
「お前、どこにいるんだ?」
光一はホテルの名前を口にすると、
「今すぐ来てくれないか?声の持ち主…日本語分からないみたいでさ、お前ペラペラだろ?」
光一の困ったような声に豊川は思わず笑う。
「笑うなよ、じゃ、すぐ来いよな」
光一はそう言って電話を切った。
彼を待たせた部屋に戻ると、勝手に冷蔵庫からビールを出して飲んでいる。
「ちょ、お前未成年だろ!」
光一は慌てた。
未成年に酒飲ませたなんて、また何書かれるか分からない。
『なんだよ?』
聞き返され、光一は知ってる単語。歳はいくつ?と聞いてみる。
『二十歳だよ』
20?
じゃあ、未成年じゃないとホッとする。
『ねえ、金いくらくれんの?』
お金の単語を聞き取った光一は、
「契約してくれたら沢山…えっと、沢山ってなんて言うんだっけ?とにかく沢山!」
ゼスチャーで沢山あげるよとやってみると彼に通じたのか、
『ベッドでやる?』
そう返ってきた。
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