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君に溺れたい……
キスから、それは始まって、
首筋、肩、胸へと順番に豊川の唇がyoshiの身体を刺激していく。
次第に息が荒くなってくる。
豊川の唇がyoshiの乳首を軽く吸う。
「あっ、…」
声が出る。
なんか恥ずかしい…。
この行為は初めてじゃないのに、声が出た恥ずかしさと感じている自分が恥ずかしい。
「嘉樹、気持ち良いのか?」
舐めやすいように後ろへ手をつき、身体をそらすyoshiの息が荒く、感じているのが豊川にも分かった。
「…んっ、気持ちいい…」
息を絶え絶えに答えるyoshi。
舌で執拗に弄ると、
「あんっ、…あっ、たける…」
と身体を起こし豊川に抱き付いてきた。
そのままyoshiは押し倒され、片方を指で弄られ、もう片方は舌で攻められる。
ビクン、ビクン、と震える身体。
足を動かすので次第に見えてくる彼のモノはすでに勃起しており、触れると熱い。
「…や、」
触れられた事でyoshiが恥ずかしそうに声を上げる。
「さっきイッたばかりなのに…エロいな嘉樹は」
耳元で囁かれる豊川の言葉。
「だって…たけるに触れられるだけで感じるから…」
吐息まじりの言葉。
あー!もう!
可愛いんだよ小悪魔め!
「だから、もっと触って」
yoshiは豊川を見つめる。
「本当に君は…」
小悪魔だな。と呟いて、深いキスを何度もする。
********
「あっ、あっ、あっ、んっ…ふぅ…」
yoshiが使うベッドで拓海はナオに激しく抱かれていた。
ベッドが二人の揺れと同じにきしむ。
「なお…んっ、あっ、」
四つん這いの拓海の背中に抱き付くナオは彼を両手で抱え込み、突き上げる。
拓海もナオが動かす腰に合わせて、自らの身体を動かす。
「イク…」
拓海は声を絞り出すように声を出す。
「好きだ…っ、んっ、僕もいきそう…」
ナオも激しく喘ぎながらに言う。
ずっと耳元で好きだ。と繰り返していた。
好きだ。
好きだ。
抱きたいよ嘉樹。
決して言葉にしてはいけない。
拓海を突き上げながら、yoshiを思っていた。
こんな風に彼を激しく抱けたら?
「俺もすき…」
拓海はそう呟き、イッてしまった。
yoshiが使うシーツに飛び散る白い液体。
「あっあ、僕もイク…」
ナオはそう言うと拓海の身体を激しく揺さぶり、彼の中に生暖かい液体をぶちまけた。
そのまま二人でベッドに倒れ込む。
荒く吐く息が部屋中に響く。
「気持ち良かった」
拓海はナオに抱きつきそう言う。
「うん、僕も」
お互いに見つめ合って笑う。
「ねえ、早く一緒に住みたい」
「…そうだな。」
少し考え込むようなナオ。
「俺、ナオさんと一緒に住めるんなら他に何も要らない」
拓海はナオの瞳を見つめる。
ナオの瞳に映っているのは自分じゃないと知っている。
セックスの間、好きだと言っていたのも相手が違う。
きっとyoshiに言っている。
性処理だろうと、代わりだろうと、
彼に溺れたい。
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