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君に溺れたい 4話
「嘉樹…」
泣きそうな彼。
確かに覚悟を決めさせて、誘ったのは自分。
「俺、エッチしたいと思ったのはタケルだけだって言ったじゃん!すげえ…感じるのはタケルだけだし、触れられたいとか触れたいとか思ってるのに…」
yoshiは凄いな、なんて豊川は思った。
自分が思った事を隠さずに言葉にする。
大人なら誤魔化してしまう感情さえもストレートにぶつけてくる。
もう…、戻れない。
光一の息子だろうと、一度芽生えた感情を捨てる事なんて出来ない。
一生、光一に恨まれるかもな。
でも、
それでも…、
「好きだ。愛してるよ、私も嘉樹がたまらなく欲しい。」
豊川はyoshiを抱きしめる。
「タケル…うん、俺も好き。凄く大好きだよ」
抱きしめ返され、もう走り出した欲望は止められない。
息が出来ないくらいに何度も、何度も、深いキスを繰り返して、
豊川はベッドの横にシャワーを浴びる前に置いておいたローションを手にする。
こんなモノまで用意していたくせに躊躇するなんて自分が笑える。
yoshiの身体に負担かけたくないなんて言い訳したのは野獣みたいに彼を欲しい自分を見せたくなかったのが本音かも知れない。
そんな姿を見せたらyoshiに嫌われるんじゃないかって…そう思ってしまった。
覚悟を決めていなかったのは自分だ。
ガチガチに緊張していたのは豊川も同じ。
まだ成熟してない幼い彼に欲情して、抱こうとしている自分がおかしいのかな?なんて考えて、壊してしまうんじゃないかって、
「あっ、なに?」
冷たいローションを塗られyoshiは驚いたような顔をしている。
「入れやすいようにだよ。嘉樹はバックが良い?それとも…」
そう聞くと、
「顔見えるのが良い、タケルの気持ち良い顔みたいから」
なんて、またもや可愛い事を言ってくれる。
萌えるポイントを毎回つかれる。
「じゃあ、脚を広げて…」
豊川の言葉に従い、yoshiは脚を広げる。
その姿もそそる。
豊川はお尻を持ち上げると指でアナルを弄り、ほぐしていく。
くちゅくちゅ、とさっきよりも滑りが良いソコは嫌らしい音を立てている。
「あっ…タケル、気持ちいい…」
yoshiは頬を紅潮させ、豊川を見ている。
誘う目。
この目に毎回やられる。
「腰を自分で動かしてごらん、もっと気持ち良くなる」
どんな言葉にもすぐに従うyoshiは、指の動きに合わせて腰を動かす。
「んっ、んっ、…はあ…はあ…」
喘ぐ口元、気持ち良さそうに動く身体。
豊川は荒く息を吐く彼の口に自分のをくわえさせたくなって、
「嘉樹、フェラしてくれるんだったよな?」
と言葉にした。
「うん」
嘉樹が返事をすると、指を抜き、寝ている彼の顔の前にまたがった。
目の前に現れた豊川のモノ、
やっぱ、デカいよ。タケルのは…
豊川の膨張した性器をyoshiは口に入れた。
彼の口内は温かく、舌先が絡んでくるのが気持ちいい。
「嘉樹…」
彼を見下ろすと、自分のモノをくわえた彼と目が合う。
上目使いで、いやらしい。
あ、くそ!可愛い!
可愛いんだよ、こんちくしょう!
豊川はゆっくりと腰を動かす。
「んっく、んっ、んっ」
腰が動く度にyoshiの口から漏れる息と声。
壁に手をつき、腰を動かす豊川を見上げるyoshiは、自分のフェラで喘ぎ、息を荒々しく吐く彼。
気持ちいいんだ、良かったって思った。
凄く色っぽい、豊川の乱れる姿。
もっと見たい!
ぐちゅ、ぐちゅ、と唾液が絡む音と口内で熱くうねる豊川の性器。
ああ、これが入るんだって思った。
「嘉樹、あっ…上手いなフェラ」
気持ち良すぎる!
ぎこちなくフェラをして欲しかったような気もする。
彼は上手い。
初めてフェラした相手がうらやましいとさえ思ってしまう。
彼の初めてを全部欲しい!
うっ…、んっ、はあ…
ダメだ、イクかも知れない!
豊川はyoshiの口からモノを抜く。
「もういいの?」
と上目使いなyoshi。
イキそうだったとか死んでも言えない!
「嘉樹の中に入りたいから、もういいよ」
なんて余裕があるみたいに言ってみた。
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