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ため息 4話

「夏服だったらヤバかったな」 yoshiはそう言うと豊川を引き寄せ、首筋に吸い付いた。 「夏なら断った…嘉樹の肌の露出は避けたい」 「なんで?」 yoshiは豊川のネクタイを緩めながら聞く。 「見せたくない。嘉樹の肌を誰にも見せたくない独占欲だよ」 yoshiを見つめる豊川。 そんな独占欲、嬉しい! 「俺はタケルのモノだよ」 yoshiはギュッと豊川に抱き付く。 ******** 「おはようコウちゃん」 事務所に現れた光一にマコトが挨拶をする。 マコトしかいない室内。 「あれ?マコトだけ?」 「うん、アキとサクちゃんは撮影の準備を他のスタッフをしてるよ」 「撮影?」 「サクちゃんブランドの冬物のパンフの撮影」 「あれ?それってHIROTOの予定だったよな?豊川はもう関わらないって」 「嘉樹くん使うんだって」 「えっ?嘉樹、来てるのか?」 光一は少し驚いた。 撮影って事はyoshiは来てるって事だよな? 夕べ、豊川にもyoshiにも携帯は繋がらなかった。 「タケちゃんが今、社長室で嘉樹君に話してるよ」 「具合、大丈夫なのかよアイツ」 光一は社長室に向かうが、 「嘉樹君を説得中だから誰も入れるなって」 とマコトに止められる。 「具合大丈夫か聞くだけだよ」 光一はドアの前に立ち、ノックする。 …が、無反応。 あれ? ドアノブを回すがカギがかかっており開かない。 何やってんだ?  光一はドアを激しく叩く。  ******** 「んっ…ふう…」 yoshiは豊川の下で喘いでいた。 ソファーが揺れる。 「嘉樹…んっ、…」 豊川はyoshiの奥まで刺激しながら声を出す。 彼の脚をさらに広げて激しく揺さぶる。 「たける…あっ、あっ…気持ちいい…」 吐息を吐きながら絶頂を味あおうとした瞬間に、 激しく叩かれるドア。 「や、誰…」 yoshiはビクンと身体を震わせた。 「こら、豊川、何やってんだ?」 光一の声。 まるでアメリカの青春ドラマみたいな展開じゃないか? 娘のセックス現場に邪魔するように現れる父親。 yoshiは男だから、息子の違いが生じるけれど…。 「アイツ、マジで邪魔ばっか!」 豊川の下でyoshiが文句を言う。 もうちょっとで絶頂を迎えられたのに。 そんな顔をしている。 「ほっとけ、鍵は掛かっている」 豊川は中断せずに続けている。 「んっ、…たける、気にならないの?音と声で何してるか…わかるよ、きっと」 yoshiは気にしながらも、身体はしなやかに豊川の動きに合わせたように動いている。 「じゃあ、止めていいのか?スンドメな状態で、イキそうなんだろ?」 豊川はグッと足を持ち上げて深く強く彼の中へと侵入していく。 yoshiの頬が一気に紅潮して、深い息を吐いて声を押し殺す。 ******* 「こら、豊川聞こえてんだろ?開けろよ、2人で何やってんだよ」 光一は相変わらずドアを叩き叫ぶ。  「2人でやってんのは愛の営みだよ…んっ」 豊川は奥へ奥へとyoshiの中へ入り込む。 ドアが叩かれる度にyoshiがビクビクと怖がるようにドアを見たりしているけれど、豊川は構わずに行為を続ける。 ドアの向こうにはyoshiの父親。 息子とこんな事をしているなんて、思ってもいないだろうな? 知ったらどうする? 激怒する?軽蔑する? でも、初めてyoshiに会った時、彼を抱きそうだった光一。 抱いていたら修羅場だな。 「たける、」 yoshiが豊川の名前を呼び、艶やかに揺れる。 彼は自分のモノ。 たとえ父親だろうと、邪魔されたくないし、渡したくない。 yoshiの口を手で塞ぐと激しく動く。  豊川の手に熱いyoshiの息を激しく感じる。 足をさらに広げて、彼を抱き込むように覆い被さるとyoshiを激しく揺さぶった。 大きめのソファーがグラグラと揺れ、 2人の息づかいが部屋中に広がる。 やがて、迎える絶頂。 豊川の下でグッタリとして息を切れ切れに吐くyoshiの中に豊川も熱い精子をぶちまけた。 ******** 「あ~もう!豊川の野郎!無視かよ!」 ドアの向こうにはイライラする光一。

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