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君の手 4話
声を出せばバレる。
そんなスリルもあるからなのかyoshiは昨日や今朝よりも興奮しているように自分でも感じる。
キスと愛撫の繰り返しが続く。
そして、豊川はyoshiの下着とスウェットの下を脱がすと、スルリとシーツの中に入り込んでyoshiの下半身を口にくわえた。
期待している行為をされて、思わず息が漏れて、
「…んっ、」
声も漏れる。
yoshiは声を出さないように自分の手で口を押さえた。
シーツがもぞもぞと動くのがyoshiの目に映る。
動くシーツの中ではフェラが繰り返され、yoshiは力が抜けていく。
やばい…、 気持ちいい…。
彼の熱い舌。
吐息。
そして、指がyoshiの中に入るのを感じた。
タケル…………、
身体がしびれるような感覚。
声、我慢するの無理!
「んっ…く、」
逃げ出したいくらいの快楽。
シーツの中の豊川がどんな顔をしているのか見たい衝動にかられる。
シーツを掴む。
「はあ…んっ、」
でも、力が入らない。
豊川の指がyoshiの一番良い所を刺激している。
それに付け加えられるフェラ。
ぶっちゃけ…もう!無理!
身体が痙攣したみたいにビクンと小刻みに動くと、つい…イッてしまった。
やべえ!俺、めっちゃ早くねえ?
タケルぅ、上手すぎ!
なんて余韻に浸る暇はなく、シーツがフワリと上へ舞うと豊川が顔を出した。
それと同時に挿入された豊川のモノは激しくyoshiを突き上げてくる。
「やっ、たけ…だめ!」
yoshiは思わずそう言いたくなるくらいに激しい。
豊川の身体が動く度にビリビリと身体中に快楽が血液と一緒に回ってくる。
「声…我慢出来ない」
自分に覆い被さる豊川の耳元でyoshiはそう言った。
「もう少し我慢してなさい」
豊川はそう言うとyoshiの両足をさらに広げて彼の中へと深く挿入してゆく。
「やあ………っ」
yoshiは豊川にしがみつき声を我慢する。
無理無理無理!
我慢とか無理!
いつもより、タケルのおっきい気かする。
キツい…。
「…んっ、タケルのキツいよぉ…」
豊川の耳元でつい、言葉にしてしまう。
「ちがう…嘉樹が締めつけてるんだよ」
豊川の息も荒い。
「もう…むり、たける…俺いきそう」
yoshiは荒々しく息を吐き、身体をうねらせた。
「今日は…私も無理だ…」
もうすでに限界な豊川はyoshiの奥を激しく突いた後に彼の中でイッてしまった。
「たける…」
yoshiは既にイッてしまっていたらしく、紅潮させた頬と潤んだ瞳で豊川を見上げている。
呼吸を整える姿にさえも見とれてしまう。
「…たける、色っぽいね」
「は?」
急にかけられた言葉に豊川はキョトンとなる。
「今、すげえ色っぽい顔してる」
yoshiはそう言うと手を伸ばし、豊川の頬を触る。
「俺以外にそんな顔しないでね」
「しないよ」
可愛い言葉に豊川は微笑む。
「俺、すげえヤキモチ妬きだからな、覚悟しといてよ」
「わかった」
豊川はそう言うとyoshiをぎゅっと抱きしめた。
********
「じゃあコレ味見してみて」
yoshiは豊川に味噌汁の味見をさせる。
朝になり2人は一緒に朝ご飯を作っているのだ。
「美味い」
豊川はそう言ってyoshiの頭を撫でる。
「良かった。タケルに毎朝ご飯作ってあげたいなあ」
yoshiはそう言って微笑む。
「裸エプロンで!」
「タケル、マジ変態!」
怒りながらもまんざらでもないようなyoshi。
テーブルに料理が並ぶ頃、ソファーで爆睡中の光一は寝返りをうつ。
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