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第5話 ユウト
あのとき頷くんじゃなかった…ノリオとかいう人が俺の家にいる…
独り暮らしで狭い家を物珍しそうに見回しては俺に笑顔を向けている
俺の部屋と居間位なのに…
「私がお前のお兄ちゃんだ!その…頼みがあるんだが…そのよしみでお前の家で住まわせてくれないか」
あの場凌ぎかと思っていた…あいつの顔をしたやつが今俺の部屋にいる…それだけで息が苦しくなりそうだ
俺は部屋にこもる
何やらドア先でなにか聞こえるが俺は日が変わるまで部屋から出ることはなかった
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