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第6話 ノリオ
許しをもらえた…高校生の独り暮らしにしてはなかなかの家だ、私もこんなに自立した生活をしてみたい
ユウトも私のことを見ている…嬉しいんだろうなぁだって兄が出来たんだ
居間と部屋がある…部屋を見てみたかったがユウトが入って出てこなくなってしまった
嬉しさのあまり…いや恥ずかしいのかもしれないな
「恥ずかしいなら心配要らない…私はこの居間で寝るから…そうだユウト、私を…その……」
言えない…お兄ちゃんと呼んでほしいのに…今まで母親と生活していたからいきなりの二人暮らし……だがユウトも複雑だろうな…
私は「おやすみ」とだけドアに向かってささやいてソファに寝転んだ
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