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第8話 ノリオ

ユウトが友達を殴ったと先生から電話が来た…まさかユウトが…私は車を忘れて飛び出した 走っている間いやな考えしか浮かばなかった どうして殴ったのか…何があったのか… 優しいこだろうから無闇に殴るわけない 先生に会っても内容までは話してもらえなかった…それほど酷いことを言われたのか…ユウトを見るとやはり私を見ている 助けてあげたいがどんな声をかけて良いのか分からない 私が誰なのかどんな関係性なのか聞かれたので私は嬉しくなって大声で答えた 「ユウトの兄です!!」 私は嬉しかったのだが…なぜかユウトの顔がよりいっそう悲しくなっていた まさかユウト… 帰り道…黒くなった拳をさすって何があったか聞いてみた…だがユウトは何も言わない 今日もまたユウトは部屋にこもってしまった

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