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第28話

「あ…あ…」 抜き差しを繰り返された余韻と腹を満たす熱い衝撃に途切れ途切れの声を上げ、びくりびくりと全身を震わせながらも、桃太郎の頭はかえって正気付いてしまいました。 「子種が…あぁ、鬼の子種が…の…飲ませろというに!」 尻をぶるっと震わせて放出の余韻に浸っていた黄鬼でしたが、桃太郎に怒鳴られてひっとすくみ上ります。 「ゴメンナサイ モモタロサン ゴメンナサイ」 一度の放出ではほとんど萎えていない摩羅を慌てて引き抜き、「あうんっ」と桃太郎を喘がせつつも、平身低頭で詫びます。 「ナンデモ シマス。 イウコト キキマス。 キライニ ナラナイデ」 恐ろしげな見た目の大きな鬼が、目に涙を溜めているのを見て、それまで大人しく天幕の入り口で外を見張っていた猿と犬がやってきて、慰めるように鬼の目元を舐めました。 「アァ ヤサシイ アリガトウ アリガトウ」 涙ながらに猿と犬に礼を言っていますが、子種を飲ませないのであれば桃太郎にとって黄鬼は弁当以下です。桃太郎は無情にも、「決め事を守れぬとは男子の風上にも置けぬ奴め」と言い放ちます。 「オコラレタ オコラレタ」 桃太郎の初菊を散らした黄鬼に思うところがあったのか、青鬼は黄鬼を囃し立てました。 しかし赤鬼は「モモタロサン スグ 子種お尻ニホシイ イウヨ」と不穏なことを言いました。 桃太郎はその言葉にぎくりといたします。 実は桃太郎は、先ほどから黄鬼に出された子種で腹の中がかっかっと熱くなり、空腹に萎えそうになっていた四肢に力が漲っていくのを感じていたのでした。子種を食事として飲み続けて、それしか生きていく術がないものと思い込んでおりましたが、腹の中に直接注がれるのでもどうやら十分に力を得られるようです。むしろ、欲望の源である摩羅に場所が近い分、口から飲むよりも早く神通力に転化できているようにも感じられます。 しかし、菊座を摩羅で責められるのは恐ろしくさえ思うほど強烈すぎる快感でしたし、しかもあんな恥ずかしい音をさせて摩羅が尻の穴に出たり入ったりしたのだと思い出すと、もっとしてほしいと簡単に認めることもできません。 桃太郎は生まれて初めて、快感を求める貪欲さに(たが)をかけようとしていました。腹がすいたからとおいそれと強請(ねだ)るには、菊座に摩羅を抜き差しされるという行為は卑猥すぎる気がしたのです。 「う…うるさい!そんなことは言わぬ!」 縛られて転がされた無様な格好のまま、桃太郎は顔を赤らめてそっぽを向きましたが、赤鬼は「ホントニ?」と意地悪げに笑っております。 どうやら生真面目な黄鬼ともまだ幼さを残す青鬼とも異なり、赤鬼は人一倍、いや鬼一倍色事に慣れている様子です。 これまで思い通りに男達の欲望を操ってきた桃太郎ですので、自分の意に染まぬ欲望を指摘されるとどうにも口惜しいものがありました。 しかし、空腹で萎びる寸前であった体は黄鬼の子種でいよいよ力が漲り、元気よく更なる子種を欲しています。 それに、口に入りようもない大きな傘をした黄鬼の摩羅を呑み込めた菊座であれば、努力すればもしかすると赤鬼のべらぼうな摩羅も咥えられるかもしれぬという期待感も、ないとは決して言えません。 誤魔化すように「いいから早う子種を飲ませろ」と不遜に言い放ちますが、一度も達せず性感をいいだけ煽られた桃太郎の体は、乳首をぷりぷりに腫らし、縛られた摩羅は先端に滴を滲ませ、菊座からは油と子種を僅かに漏らしながら、早く触ってくれと全身で叫んでおりました。 「ジャア タメス?」 赤鬼は桃太郎の背に手を添えて、縛られた桃太郎をひょいと抱き上げました。そして黄鬼に「×××」と何事か話しかけます。 赤鬼のその口調も、それまでの青鬼の態度も、黄鬼に一定の敬意を払っているように思われました。もしかすると、鬼の中で黄鬼は比較的身分の高い存在であるのかもしれません。 しかしその黄鬼は縋り付くような瞳で何度も首を縦に振り、それまで桃太郎が転がされていた毛皮の上に自ら仰向けにごろりと横になりました。 「何を言ったのだ?」 赤鬼に抱き上げられたまま不思議そうに桃太郎が尋ねると、 「カレ モモタロサンノ フトン」 と、意味のわからないことを答えます。そして言うが早いか、引き締まった黄鬼の腹の上に桃太郎を下ろし、後ろ手に縛っていた革紐をするりと外しました。 赤鬼が手を離すと、膝下と太腿を合わせて結わえられたままの桃太郎は黄鬼の上でころりと転がってしまいます。 それを黄鬼は大事そうに受け止め、桃太郎の両手を掴んで頭上に持ち上げさせました。上に向かって伸ばされた腕は、手首がちょうど黄鬼の首の辺りに届きます。 赤鬼は先ほど解いた革紐を、桃太郎の手首に巻き付け、余った部分を黄鬼の首の裏側に回して結わえ付けてしまいます。そして膝下と太腿を固定した革紐に更に太い皮紐を結わい、その中ほどをこれまた黄鬼の首の裏側へ通し、ぐいと引っ張ってから反対側の足を固定した革紐に通して縛りました。 「なっ…」 その手際のよさに桃太郎が唖然としている間に、桃太郎は黄鬼の腹の上で大きく足を割り開かれ、両手両足を黄鬼の首裏に固定されたあられもない格好になっておりました。つまり、両腕も両足も革紐で黄鬼の首の裏に引っ張られ、黄鬼の腹の上で乳首も摩羅も菊座も揺蕩(たゆた)う炎の中に晒している状態です。それはただ毛皮の上で全身を暴かれるより、卑猥な姿をさせられているように思われました。 桃太郎の尾骶骨(びていこつ)が、既に完全な硬さを取り戻している黄鬼の摩羅をごりごりと押し潰します。桃太郎は密着した背中で、黄鬼の興奮に躍る心の臓の音を感じ取っておりました。 「モモタロサン ユルシテクレルマデ ガンバリマス」 桃太郎の腰の辺りを先走りで濡らしながら、黄鬼は決意に満ちた声で言い、自分の上に乗せた桃太郎の両の乳首をぎゅうと捻りました。 「あぁっ」 散々嬲られて腫れた乳首は、そんな単純な刺激でもじんと痺れ、桃太郎は腰をがくっと大きく動かしてしまいます。 「ウゥッ」 薄い肉越しに骨で摩羅をごりっとやられた黄鬼は思わず呻きますが、桃太郎を気持ちよくして許して貰いたい一心で、青鬼に何事か声をかけ、休まず乳首をぐりぐりと捻り、不自由な首を動かして桃太郎の耳に舌を差し込んで舐め回しました。 じゅるっぶじゅうっという音が直接耳から脳に流れ込んでくるようで、桃太郎は鳥肌を立てながら「あーっ」と大きな声を上げます。 すると青鬼が「××サマノ オネガイダカラ シカタガナイネ」と言って桃太郎の顔に跨り、摩羅で桃太郎の口を塞ぎました。そのまま焦らすこともなく、ぐっぐっと桃太郎の喉の奥を突いてきます。 黄鬼は長い舌を懸命に伸ばして桃太郎の耳をくじりながらも、青鬼の摩羅が桃太郎の口から唾液を溢れさせながら抜き差しされているのを目の前にし、桃太郎の腰に先走りの汁を擦り付けました。 「××サマ モモタロサンノ フトン ウレシイネ?」 赤鬼の冗談めかした声が青鬼の股間越しに桃太郎と黄鬼に聞こえてきます。黄鬼の体がびくりと震えるのを、桃太郎は背中越しに感じました。 「モモタロサンモ 乳首ト 喉の奥 ウレシイネ? ロー×××モ モモタロサンノ喉デ 摩羅気持ちいいネ? ジャア アト ワタシネ?」 ぺたり、と、桃太郎は敏感に腫れた菊座に熱い皮膚が押し当てられるのを感じました。 「ううっ?」 まさかという思いに目を見開きますが、青鬼がすかさず摩羅で喉彦を押し潰し、桃太郎の上下の歯に指をかけ、口が閉じないよう渾身の力で割り広げます。黄鬼も引き千切らんばかりに桃太郎の両の乳首を引っ張り、更に耳に噛り付きました。 途端に、桃太郎の菊座に熱された赤銅のような物がずずずっと容赦なく入り込んで来ました。 「こ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ」

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