意図せぬ叫びが桃太郎の喉を突いて溢れ出しますが、青鬼の摩羅と指に阻まれて空しく潰れます。菊座から腹の中まで一気に焼かれたような衝撃に、桃太郎は白眼を剥き、縛られた四肢を黄鬼の体の上で断末魔のように痙攣させました。 「ア　ハイッタ　ハイッタ」 場違いな明るい赤鬼の声に青鬼も桃太郎の上で振り向き、「スゴイスゴイ」などとはしゃいでおります。 「モモタロサン　ダイジョウブ　ダイジョウブ」 その光景を見られない黄鬼だけが、桃太郎の耳元で宥めるように囁き、先ほど捻り上げた乳首を今度は優しく指の腹で転がしています。 一瞬意識が遠のき、この世の終わりかとすらと思っていた桃太郎でしたが、既に触られればどんな状況でも快感を拾ってしまう乳首への刺激のおかげで徐々に正気づいてきました。 菊座はありえないほど押し広げられ、腹の中は爛れたような熱を感じてはおりますが、引き裂かれたような痛みはありません。ただひたすら熱く重い、圧倒的な摩羅の存在だけがありました。 「×××」 赤鬼が何かを言うと、応とばかりに青鬼が桃太郎の頭を掴んで摩羅をぐうっぐうっと押し付けて喉彦を潰しにかかり、黄鬼が耳を舐り乳首を転がし、更に片手を伸ばして縛られた桃太郎の摩羅の先端を指先で小刻みに擦ります。そうして桃太郎のありとあらゆるところを刺激させておきながら、赤鬼は桃太郎の腰を抱え、桃太郎の腕ほどもあるあの巨大な摩羅を奥へ奥へと突き出しました。 既に全てを呑み込まされているのに、更に奥まで入り込もうというその動きに、桃太郎は黄鬼に縛り付けられた体を不規則に波打たせ、涙と鼻水を垂らしながら「お゛お゛っ　　お゛お゛っ」と潰れた呻きを上げることしかできません。 あまりに苦しいのですが、しかしそこには体の中を巨大な摩羅に占拠されて、もう自分ではどうしようもないのだという諦念もありました。縛り上げられ、喉も尻も摩羅で塞がれ、乳首と摩羅を弄繰り回されて、もう自分はされるがままに感じることしかできません。自分の意思ではどうしようもなく体を支配されているのだと思うと、桃太郎は不思議にふわふわとした心持ちになり、体の力が抜け、もうどうとでもしてくれという気持ちになりました。 そうすると、自分の尻を抉る巨大な摩羅が、自分を支配する、全てを捧げたい強大な存在に思えてきます。こんな強大な存在の前では、自分などどうしようもない存在なのではないでしょうか。ずっと摩羅は子種を吸い出すための道具に過ぎず、喉の奥を突く大きさ形であれば尚良い程度に思って来ましたが、本当は自分の菊座を責め自分を支配する偉大な存在なのではないかと思えてきます。 散々摩羅をしゃぶってきた桃太郎はこの時、初めて摩羅への畏敬の念に目覚めたのでした。そうなると、その自分の支配者である摩羅に恥ずかしい尻の穴を抉られているということが、更なる興奮となって襲い掛かります。 私は今不浄の尻の穴に立派な鬼の摩羅を出し入れしてもらっているのだ。 そう思うと、いてもたってもおられず、赤鬼の摩羅を全力で締め付けてしまいます。苦しくて仕方がないのに、喉の奥と乳首と摩羅の先端を一度に刺激される気持ち良さと、尻を抉り責められる衝撃が同時に襲い来ることで、体中全てが苦しくて気持ちいい、滅茶苦茶な状態に追い込まれています。 「モモタロサン　お尻　気持ちいいネ？　ダイスキナ摩羅　菊座　ずっぽずっぽ　気持ちイイネ？」 言葉ほどには余裕のない声で赤鬼に問われましたが、青鬼の摩羅に口を塞がれていて「う゛う゛」としか返事ができません。それを肯定ととったのか否定ととったのか、赤鬼は更に力を込め速度を上げて、桃太郎の腹の奥まで摩羅を突き込んできます。そうされて初めて、桃太郎は遅まきながら自分が「気持ちいい」と答えたいのだと気づきました。体中の感じる場所を弄り倒され、菊座を摩羅で割られ、尻の奥の奥、腹の中まで摩羅を突き込まれるのが気持ちいいのだ、と。 自覚した途端、桃太郎の体の中で神通力がかつてないほど荒れ狂い、口から摩羅から乳首から菊座から漏れ出します。 「アッアッアッ　モモタロサンッ」 流れ込んできた神通力に耐え切れず、歳若い青鬼が最初に音を上げ、桃太郎の喉に数度摩羅を思い切り打ち込んで、喉彦を震わせる勢いで大量の子種を飛び出させました。白濁の奔流に抗う中洲のような桃太郎の喉彦は、押し流されまいとするように全身に飛沫(しぶき)を受け、喜びに震えます。 「ごお゛え゛ぇ゛っ」 全身を隈なく刺激され余裕など全くなくなっていた桃太郎はえづきますが、青鬼に頭を抱え込まれて抗うこともできず、えずいた喉を押し返されて大量の子種を喉に流し込まれます。あれほど欲していた鬼の子種でしたので、えづく苦しさよりも喜びに体は震え、桃太郎は涙を流し茫洋とした目になりながらも、一滴も漏らさず青鬼の子種を飲み込みました。 すると胃の腑の辺りがかっと熱くなり、ああ、これぞ子種よ、これぞ待ち望んだ鬼の子種よと、爆発したように全身が喜びに満ち溢れます。腹の中にはまだ黄鬼の子種が残り、ずっと求めていた鬼の摩羅で喉を突かれた挙句子種を注ぎ込まれ、桃太郎の体はかつてない絶頂に追い上げられました。しかし、両腕は黄鬼の首に結わえ付けられ、摩羅は縛り上げられて、絶頂のままに甘露を吐き出して極めることができません。 「出るっ 出るぅ！」 ようやく自由になった口で、叫んで奥を突く動きに合わせて腰を突き上げますが、戒められた摩羅は桃太郎の腹を打って暴れるばかりで、塞き止められた神通力は嵐のように体内を駆け巡るだけです。 「デナイ　デショ。女ハ　ナンテ　イウ　デス？」 息を切らせながらも休みなく腰を打ち付ける赤鬼の言葉に、朦朧とした頭で桃太郎は思い出しました。 『摩羅　ナイ　オンナ　気持ちいい　ゲンカイ　ナンテイウ？』 確か赤鬼にそう尋ねられ、何故そのようなことを尋ねるのかと思いながら答えたのでした。 「はっ『恥をかく』っ あぁ 私、恥をかいてしまうぅ」 鬼に求められて教えた言葉が、桃太郎を羞恥で嬲ります。 女子(おなご)のように摩羅で腹の奥を突かれて極めてしまうのだという事実を、自ら言い聞かせているようなものです。しかもそれは「恥」なのだと、感じてはいけないのだと思えば思うほど体が燃え立ち、摩羅に支配される喜びが満ちてきます。 羞恥に悶えつつも極みへかけ上っていく桃太郎の神通力を一身に浴び、赤鬼の摩羅が腹を突き破らんばかりにいよいよ膨れ上がりました。 「うおぉぉぉぉ」 雄叫びを上げ、赤鬼が桃太郎の腹の奥目掛けて腰を打ち込みます。 「いやあぁぁぁいくっいくうぅぅぅっ　は、恥をかきますううぅぅっ」 桃太郎はもう自分の摩羅が甘露を吐き出したいのか、腹の奥や菊座が極みを求めているのかわかりません。 ――ああ、私、いってしまうっ。鬼の摩羅に尻をいいようにされて、いってしまうっ。 桃太郎の頭の中はどろどろにとろけ、もうすぐそこまで迫った絶頂という名の絶対的な存在の衣の端にすがりつくことしか考えられません。いかされるのか、いきたいのか、それすらもわからないまま「いくいく」と繰り返して全身を強張らせます。 そのような極限の状態でしたので、感に堪えぬといった声音で耳元に注ぎ込まれた黄鬼の言葉を、そのまま夢中で繰り返してしまいました。 「子種欲しいぃっ！お尻に子種欲しいぃっ！出してっ！出してえぇっ！」 桃太郎は縛られた体を反り返らせ絶叫しました。 ぶしゃぁぁぁっ！ 腹の奥に水鉄砲で打たれたかのような勢いで子種が打ち込まれ、桃太郎は白眼を剥いて極めました。その絶頂は長く、黄鬼の体の上でがくんがくんと縛られた身を悶えさせ、はちきれんばかりとなった黄鬼の摩羅を尾骶骨で擦ります。 「あ゛…あ゛…あ゛ぁ…」 桃太郎は半ば意識を飛ばしたまま、甘露を吐き出さないまま得た初めての絶頂に、体を痙攣させることしかできません。その口からは意味を成さない喘ぎの合間に、「摩羅…摩羅…」という鬼たちに一番初めに覚えさせた言葉だけが零れています。 甘露を吐き出さずして絶頂した桃太郎の体には当然、かつてないほどの神通力が巡り巡って、口から摩羅から乳首から菊座から滲み出しておりましたので、触れていた赤鬼も青鬼も黄鬼も、側で控えていた猿と犬も、天幕の外で子作りに励んでいた雉にさえ更なる精力を与えました。 「ワタシモ　菊座ニ　イレタイ！」 「モモタロサン　ユルシテ　クレタデショウカ。　ワタシモ　モウイチド…」 朦朧とする桃太郎を他所(よそ)に、鬼たちは我も我もと嬉々とした様子です。荒い息をつきながら赤鬼が摩羅をずるりと引き抜いた桃太郎の菊座は、最早窄まろうとする意思すら見せず、肉色の洞穴がぽっかりと口を開けております。そこから溢れ出ようとする子種を赤鬼が手の平で塞き止め、桃太郎の尻をぱんぱんっと音高く二度三度と張りました。 「ひいっ　ひいっ」 情けない声を上げて桃太郎は悶え、痛みに驚いたように菊座が急激に窄まっていきます。 「ア　ヨカッタ　トジタネ。　マダ　ずぽずぽ　デキルネ」 さほど心配していなかった口調で赤鬼が言い、再度ぐぷりとと摩羅を菊座の輪にくぐらせます。 「ひいいぃぃっ　死ぬぅ　死んでしまうぅっ」 桃太郎は衝撃に正気付き、黄鬼の体の上で涙ながらに首をいやいやと振りましたが、赤鬼にこう尋ねられれば再度首を横に振るしかありませんでした。 「モモタロサン　摩羅　キライナノ？」 そうして桃太郎は、鬼たちに代わる代わる菊座を散らされ続けました。何度も気を失い、体中のありとあらゆる場所を鬼共に吸い舐られ、もういらぬと音を上げても口からも子種を飲まされ、甘露を吐き出せないまま絶頂し続けたのです。甘露を吐き出さない限り、桃太郎の神通力は巡り、鬼達はいつまでも満ち満ちた精力で桃太郎を責め続けます。本当に痙攣の一つも出来なくなったところで、滲み出していた甘露の香りに我慢を強いられていた犬と猿が、そろそろ自分たちに甘露を飲ませてくれとでも言うように黄鬼に訴えたので、そこでようやく桃太郎は縛(いまし)めを解かれ、失禁するようにだらだらと甘露を垂れ流して開放されたのでした。