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年下の彼 45

「勢いで攻めてましたけど、果たしてこれが正解なのか……自分でもよく分からなくなってました。だから、常に不安でしたし……小太郎さんにとっては迷惑でしかないことなのに、僕は何をしているんだろうって……時々、自暴自棄にもなってました。でも、どうしても諦めたくなかったんです、好きな気持ちを諦めたくなかった……」 「さすが優等生だな。」 「また……そう言うこと言うのやめてください。」 「いや、おまえが諦めてたら俺はおまえを好きになることはなかったはずだろ?だから、その優等生な真面目さと勢いさに感謝してんだよ。」 俺には星川みたいなタイプは苦手だった。 自分とは真逆な性格で、関わると面倒臭いだけだと思ってた。 大勢いる生徒の中の1人で、下手したら卒業まで面識なんて全くなかったかもしれない。 一言も言葉を交わすことのない生徒だったかもしれなかったのに……だけど、俺達は今こうして一緒にいる。 「感謝は……桐谷先輩にした方がいいかもしれませんね。」 それは、前に話してくれた俺を好きになった理由のことを言っているんだろう。 抜が悪いことには変わりないし…… 今、洵也の話も正直聞きたくなくて、 「……今さ、他の男の話なんてするなよ。」 そう吐き捨てると、俺はその口を再び塞いだ。

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