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年下の彼 46

「……小太郎……ッ……さ……んッ」 マグカップを持っていない方の手を星川の首へと回す。 そのまま引き寄せ、唇を更に押し付けると漏れる吐息の隙間から舌が咥内へと入ってきた。 舌を絡み取られながら段々と激しくなるキスに、足腰に力が入らなくなってくる。 熱くて、 激しくて、 情熱のかたまりみたいな奴。 俺より10個以上も年下で、 俺より真面目で、 俺より……キスが上手い 「……ッ……んッ……もっと……」 ふわふわとした意識の中、無意識に口にした言葉に星川が一瞬固まって、 「小太郎さん……煽るのやめてください……我慢……出来なくなってしまいます。」 そんな余裕のない声が聞こえた。 「…………いいよ。」 「え…………?」 「…………ここで、シてもいいよ。」 俺も大概だな……なんて可笑しくなっていたら、星川にマグカップを奪われた。 そして欲情にまみれた目で見つめられながら近くのデスクに押し倒される。 資料本や教本が数冊落ちる音が静かな室内に響き、俺は静かに目を閉じその重みを受け入れた。 ……熱い息と共に流れ込む欲情に塗れた想いは、俺の全てを破壊する。 理性も肩書きもこの現状も……何もかも…… 「………望月先生────それじゃ……先生……失格ですよ?」 そして俺は全てを受け入れるようにその答えを口にする──── 「────望むところだ」 *

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