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年下の彼 49

「これ、どうぞ。」 「なにこれ。」 次の日の放課後、いつも通り準備室にやってきた星川から何やら箱を渡された。 「昨日……最中に……割っちゃったんで……使ってください。」 箱を開けてみると、中から出てきたのは…… 「…………マグカップ」 「はい……昨日小太郎さんが感じて────」 「ちょっ、それ以上言わなくていい!」 昨日、ヤってる最中に夢中になり過ぎて、デスク上のありとあらゆる物を落とした。 例によってマグカップも落としてしまい……まぁ、盛大に割れたわけで。 「別におまえのせいじゃねーし気にしなくてもいいんだよ。」 「もっと僕が気をつけてたら……」 「気をつけるとかの問題じゃねーだろ」 「いや、僕が激しくしたのが悪いんだし……だからいいんです、気にせず使ってください!」 「激しくとか恥ずかしいからやめろ……わかったよ、つか……おい、」 「え?」 「くま……」 「なんだか愛くるしくてつい……」 「ついじゃねーよ!」 30すぎのおっさんがくまのマグカップ使うって……

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