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甘い罠 11
────……
「………んッ………やめ…」
「…………先生、気持ちいい…ですか?」
跪き、俺のをしゃぶりながら見上げた星川は、欲情に濡れた雄の目をしていた。
そして視線が合った瞬間、星川の手の中でじわりとそれは熱くなる。
「……今、大きくなりましたね…」
「……う…るせー…ッ……んッ…やめろ、よ……」
「………やめたら先生が辛いだけですよ?まぁ、止めたりなんかしませんけど…」
憎たらしい物言いに文句を言う間もなく、また喉の奥まで咥え出し入れを再開してきた。
「……んんッ…んッ…」
カーテンと呼ぶにはあまりに粗末なベージュ色の布が風に揺れて、俺の頬を時々掠めていく。
そんな些細なことさえ、今の俺には快感を呼び起こす材料でしかなくて、理性も羞恥心もすでに限界。
「………先生、出していいですよ、声も…精液も…」
「ふざけっ……ッ」
声はともかく……いや、声だってマズいけど、イかれるのはもっとマズい。
なんで、さっき告白された生徒に咥えられていいようにされてんだよ、俺。
心の片隅で悪態を吐いても迫る快楽には勝てなくて、必死に声を押し殺してもどうしても声が漏れしまう。
少しでもそれを紛らわせられるならと、そばのカーテンを掴もうと手を伸ばそうとして気付いた。
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