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甘い罠 17

「ほ…ほし、かわ…?!」 衣擦れる音がこれから始まる行為を連想させる。 これ以上はさすがに絶対マズいだろ。 「そんな焦らなくても……。ふふふ…大丈夫、最後まではしませんよ。」 からかっているような、それでいて優しさを含んだようなその言葉に、安堵したと同時に何故か胸の奥がモヤモヤとした。 馬鹿か、俺は……何を考えてんだ…… 「さて…と、先生の理性と羞恥心とやらを存分に見せてもらいましょう。」 「はぁ?!何わけわかんッ……んんッ!…ほし…んッ…ちょっ…待てっ…てッ…!」 「もう……あなたのそんな表情が僕を更に欲情させるんですよ。いい加減諦めて、僕に素直に抱かれてください。」 耳元から全身に充満していく、星川の熱くて欲情しきった声。 抱かれる…なんて──── 流されたくない、こんなの俺じゃない、 思えば思う程、気持ちとは裏腹に身体は反応していく──── 熱い…… 身体中が熱くてたまらない……… そして星川の唇がまるで生き物のように首筋に舌を這わせ、時々強く咬まれかと思うとまたそこを吸い付くように荒々しくキスを落とされる。 「キスマーク……」 「……んッ……ん?」 「キスマーク…付けてもいい、ですか?」 律儀に聞いてくるとこがまた優等生で……たくっ… 馬鹿正直だな…… 「……先生?付けて……いい?」 「……ッ…たく、仕方…ねーな…ッ…んんッあッ!」 言った途端にこれだ。 どんだけがっついてんだよ。 でも、ほんのちょっとだけ…… 可愛い…かも、なんて思ったのは口が裂けても言わねーけど。

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