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甘い罠 18
「……先生…いい匂い…する…」
キスが一段落すると、そのまま首筋に顔を埋め、すーと息を吸い込みながら星川は呟いた。
「……………変態…」
「僕は優等生になったり、変態になったり大変だなぁ。でもこれから、もっと変態だって思われちゃうかもな……」
今までも十分変態だっていうのに、これ以上されることが更になんて……
そして、それをすぐにこの身体をもって知らしめられることになる……
「……ッ…先生、足…もっと閉じて?」
「やだっ!それ抜けよっ……ッ…!」
「何でですか。今日はこれで勘弁してあげようとしたんですけど……恥ずかしい?」
めちゃくちゃ恥ずかしいんだよ!
俺を壁に押し付けたまま、こいつはいきなり、俺の太股の間に完勃したソレを挟んできた。
いわゆる、“素股”ってやつ。
なんか、尻に突っ込まれるより数倍恥ずかしくて俺は大嫌い。
理由はわからないが、だったら尻の方がまだ我慢出来る。
「………もう、やだ…マジ…恥ずか、しい…ッ…」
「でも、先生のココ……感じて先走りでぬるぬるですよ?先生だって、変態じゃないですか……」
「……ッ…ちがっ…んんッ」
俺の、
理性
と
羞恥心
それは、こいつの宣言通り…これから、もっと、もっと、崩されることとなる────
「スタンダールの名言のような恋には興味がないんですよ……」
「は?!」
「“恋は熱病”……そんな一時的なものじゃないって今から証明させますから。」
“恋は熱病”
若いうちはそんなもんだろ。
でも、ふいに後ろを振り返った時に見た星川の目はマジで……
そしてそのまま、また唇を寄せ熱く激しいキスをされた。
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