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甘い罠 28
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「先生……おはようございます。」
「お、おはよう。」
「身体大丈夫ですか?」
「べ、別に大丈夫だ。」
カーテンの隙間から光が漏れる土曜の朝。
最近の俺はだいたい星川に抱き締められたまま目を覚ます。
教師の安月給じゃ高級マンションなんかに住めるわけもなく、アパートに毛が生えた程度の2LDKの俺のマンション。
そんな俺の部屋に金曜学校が終わるとやってくる星川。
そしてそのまま泊まって、土曜の朝は一緒に迎える。
そんな禁断な関係をあの日を境に続けていた。
物をあまり置かない俺の部屋は生活感がない。
寝室にしている部屋も、決してデカくはないベッドとサイドテーブルがあるだけ。
余計なものは全てクローゼットに閉まっているから、この部屋を見た奴はだいたい殺風景だと言う。
だけど星川が俺の部屋に泊りにくる時は寝室が散らかる。
今だってベッドの下は昨夜抜き散らかした二人分の服が散乱していて足の踏み場がない。
セフレだけあって、必ずと言っていいほどセックスはする。
だが、星川らしいのはセックスの前にだいたい1時間くらい勉強をしてから傾れ込むと言うこと。
そしてもう一つ、星川らしいと言うか……なんと言うか………
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