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Lesson Ⅱ 苦い過去 1
約一年前────
「じゅっ…待って…あッんんッ…」
「はぁ…くッ…小太郎ッ…気持ち…いい?」
「ガキがっ…名前で、呼ぶ…な…ッ」
「ガキじゃないですよ、“先生”の恋人でしょ?…ほらっ…呼んで?」
「洵…也……ッ…あッ…イッ…く…」
「……小太郎、愛してる…ずっと、ずっと────」
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俺が星川と出逢うもっと前、一年くらい前の話。
俺と洵也は愛し合っていた…はずだった。
出逢い…と言っても、初めは担任と教え子。ごく普通な日常を送っていたのに、洵也が俺に告白してきてその関係は180度変わった。
生徒会長も務め頭も良くて、今どきの顔立ちで女子からはモテるくせに何故か俺が好きだと言ってきかない洵也を、俺なんかが手を出すわけにいかないって最初は断っていた。
しかもこいつのじーちゃんはうちの学校の理事長をしている。
こいつもゆくゆくは同じように跡を継ぐんだろう。
だから、尚更そんなボンボンになんか後が恐くて手出しできない…はずだったのに………
『先生?俺を好きになって。絶対大事にするから何があっても…絶対。』
『先生………好きだ。』
『先生………先生………』
若いこいつの真っ直ぐな口説きを毎日聞かされ、バカな俺は気付いたら抱かれるようになり、
そして次第に惹かれ始め、気付いた時には俺は洵也を本気で好きになってしまっていた。
そう……
“絶対”なんて不確かなもんだってあの時は考えもしなかったんだ……
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