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苦い過去 2

付き合い出して数ヶ月経った頃、バレないように用心してたはずなのに俺たちが付き合ってると言う噂が学校中に広まった。 ほっとけばそのうち消えると思った噂も全くで、仕舞いには理事長の耳にまで入ってしまい、案の定俺たちは別れさせられた。 理事長の孫だからか公にしないようにと、なんの技を使ったかしらないが噂はすぐに消え、俺は謹慎処分、洵也は数十日の停学処分で済んだ。 謹慎処分中も会うことは許されなかったが、それでも洵也は毎日電話をよこしてくれた。 「小太郎……早く会いたい。早く会って抱きしめたい。」 「ガキがっ……ちょっとくらい我慢しろよ。」 「小太郎は俺に会いたくねーの?」 「そりゃあ……会いてーけど。あとちょっとだろ?まぁ、前みたいには頻繁には無理だろうけど…」 「だよな……。でも、俺…小太郎のこと絶対諦めないから。ずっと好きだから…」 「……あぁ。」 そして、やっと謹慎が解け俺たちは約1ヶ月ぶりくらいに再会した。 再会して、洵也と久しぶりに会って、すげー嬉しくて。やっぱりこいつが好きだって実感したすぐ後、 俺は奈落の底に突き落とされることになる。

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