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苦い過去 3
「洵也……久しぶり。」
「あのさ、………話がある。」
「は?」
「俺たち……終わりにしよう。」
「はぁ?!」
「だから、別れたいんだよっ。」
「な…んで……」
「俺さ、“先生”とは遊びだったんだ。先生をどんだけ虜にさせられるか友達と賭けしてて、そしたら案外簡単に堕ちちゃったからさ、ひくにひけなくてさ。じーちゃんにも見つかっちまったし、程々にしろって怒られた。」
昨日まであんなに好き好き言ってたくせに…
全てが幻想だったってことか。
俺は、教え子に躍らされていただけだったって……こと、か。
俺は本気でこいつを好きだったのに……こいつは遊び?
「騙して…た、のか?」
「人聞きの悪い。先生だって楽しんでたでしょ?セックスだってあんなに気持ちよさそうだったし。」
「……………おまえ……」
あまりにも信じがたい目の前の現実に言葉が続かない。
「先生って言葉攻め弱えーよな。“好き”とか“愛してる”って言ってやるだけでケツの穴締まるし。」
「うるせっー!!好きとか愛してるって言ったのは全部嘘だったってことかよっ!!」
「まぁ、そうなるかな。でも卒業までもう少しあるから卒業までセフレでなら付き合ってやってもいいぜ?」
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