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苦い過去 4
こいつ…マジぶん殴りて……
「身体の相性はバッチリだし、いいんじゃない?」
「断るっ!!二度と、俺の前にその面見せんなっ!!」
一応教師と言う立場上、殴りたいけど殴るわけにはいかなかった。
だから、自分で自分を必死に納得させるしかなかった。
生徒に手を出した自分が悪い。
いい大人が“恋”だの“愛”だの信じたのが悪い。
そうして必死に洵也のことを忘れた。
春にあいつが卒業するまで俺たちは生徒と教師と言う当たり前の形式に戻り、何事もなかったかのように……洵也は卒業していった。
だから、
俺は……二度と本気になんかならない。
絶対に、本気で人を愛したりしない。
…あいつ────洵也のことを本気で愛していたから。
それにまた誰かを愛し、本気になって捨てられるのが………正直恐い。
トラウマなんだと思う、
想い、愛されることが。
だから、洵也と別れてから適当に遊ぶだけで本気になりそうになったら自分から別れるを繰り返してきたのに………
どうしてまた………
俺は────
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