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苦い過去 25
「おい、待てよっ!おい、星川っ!!」
「ちょっと黙っててください!」
「………ほし……かわ……?」
「あ、いや……すいません。今、僕……すごい腹が立ってるんです。だけど、先生には八つ当たりしたくないからせめてマンションに帰るまで黙っててください……」
一向に止まない雨。
雨はこいつの感情を表しているかのように激しく降り続いている。
痛いくらいに繋がれた右手、
雨の音、
そして……星川の息遣い
俺は何故か分からないけどドキドキしていた。
一歩先を歩くこいつの背中が妙に男らしく見えるのは気のせいなのだろうか……
そして、
心の奥底に芽生えた感情の正体は────
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「ん……あッ…待て…って…」
「……ッ…さっきから…そればっか…じゃないですか……」
「だ、だって……あッ…ん…」
マンション着き、玄関に入るなりいきなり抱きしめられ、そのあと濡れた身体を温めるためにと風呂へと連れていかれた。
そしてシャワーを浴びながらまた抱きしめられ、多分今日一番激しいんじゃないかってくらいのキスをされ続けている。
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