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儚い感情 31

鼻に抜ける独特の青臭さに一気に気分が悪くなる。 こんな、自分の出したの飲むとか気が狂いそうだ。 「……ッ…小太郎の味…俺好きなんだけどなぁ。やっぱ自分のは嫌か。」 「当たり前だろっ!!」 「じゃあさ、違う奴のならいいのかよ?」 「はぁ?!」 「例えば………アイツとか。」 「アイツ……?」 「………ま、いいや。俺は俺のやり方でするからさ。さてと────」 そう、早々に話題を切り捨てたかと思うと、下半身丸出しの俺を立ち上がらせようと腕を掴まれた。 「なっ…もういいだろ、服返せよっ!」 「はぁ?何言ってんだよ。」 「まさか……ッ…んん!」 「ここに俺の突っ込むまで止める気はない。言ったろ?もっと気持ちよくさせるって。つか…狭めーな…」 無理矢理立たされ、背後に回った洵也が俺の後孔へと指先を這わせ…何の前触れもなくそのままそこへ指を突っ込んできた。 それはなんだか…アイツへの嫉妬心のかたまりのような荒々しい仕草で、俺はまた分からなくなる。 俺は洵也をこのまま受け入れていいのか。 いや、 ダメだろ。 それは、何故? それは、 それは…… 「……ッ…やめ…ッんん」 デスクに両手をついて尻を突き出した格好のままの俺に、洵也は容赦なく攻めてくる。

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