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蒼い純情 2
俺がまるで、年下に世話焼かれてるみてーじゃん。
……て、強ち間違ってないか。
星川の含みを持たせた返事にも気付くはずもない俺は、そんなことをぼんやり考えていた。
そしてまた微妙な空気に…
そんな訳でどうもすっきりしない。
せっかくだから楽しみたいのに、なんだか頭ん中がもやもや。
まぁ、理由はなんとなく…分かってる。
そうだよな、健全な今日に比べ、昨日の俺は────
はぁ……俺なにやってんだよ。
たくっ……
悟られないように小さく息を吐いて、煙草を口に咥える。
そして煙草に火を付け窓を少し開けると、次の瞬間星川が俺の口元から煙草を奪い、
「お、おいっ!!」
俺がハンドルを握る手と視線を正面から外せないことをいいことに、奪った煙草をそのまま口に咥えてしまった。
「星川っ!何やってんだよっ!未成年だろっ!!」
「……一度だけです、許してください。それに今日は、生徒でも教師でもない。だからいいじゃないですか。」
「んなことっ…」
「だから、今日だけは…────小太郎さんって、呼んでいいですか?」
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