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蒼い純情 20
「……あ……あッ……そこ……」
尻に感じるそれに異常なほど反応を示してしまう俺の身体。
熱くて……
熱くて……
気持ちいい
背中に這わせた舌先が鎖骨まで上り詰めそこをキツく吸われ、
「……ああッ……ん……こわ……い……ほしッ……んん……」
無意識に声をあげてしまい、明らかにいつもとは違う快感に、俺は恐怖すら感じていた。
「恐くないですよ……ッ……気持ちいいんでしょ?」
尻に痛いほど擦り付けながら耳元で囁く星川の声は……色っぽくて、
「やッ……めろッ……ああ……ああッ……」
俺は軽くイき続けてしまった。
なんだこの快感は?
気持ちよくて、気持ちよくて、
まるで、
天国にいるみたいだ。
天国なんて勿論どんなとこかなんて分かるはずもないのに、ふわふわと漂う快感の波にはこう例える以外思い付かなかった。
「そろそろ……イきますよ……?」
そして擦り付けるスピードを上げながら、腰を前後に揺らし熱い息を吹き掛けられ、
「……はぁッ……ん……イッ……」
「いいですよ、全部出して……」
……そんな声を聴いた直後、身体がビクビクと痙攣し出して、俺は触れられてもいないのに、シーツに白濁をぶちまけてしまった……
「あッ……あッ……ああああ……!!」
「……はぁ……ッ……小太郎……さん、ッ……小太郎っ!!」
同時に、短い吐息に混じって聞こえてきたのは……
俺を呼ぶ、そんな……余裕のない声だった。
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