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淡いキス 12
「返事?!こんな時間に…な、なんの返事だよ。」
「こんな時間てまだ日付変わる時間でもねーし、子供扱いいい加減やめろよ。」
「馬鹿言うな。まだ未成年だろ、俺からしたら…っておいっ……ッ…」
まさか洵也がマンションまで来るとは思ってなかった俺はかなり動揺していた。
それを見透かされまいと出来るだけ大人の対応をしようとした矢先、それが気に食わなかったらしい洵也は勢い任せに俺にキスをしてきた。
「……んッんッ…ちょっ…!やめろ!いきなりなんだよ!」
「……ッ……小太郎が俺をいつまでも子供扱いするからだよ!もう教え子でもなんでもないんだから、俺だって堂々と小太郎を愛したい!」
そして唇を離したと同時に強く抱きしめられ、そう告げられ、
「小太郎に久しぶりに会って、やっぱり好きだって実感して、そう自覚したら想いは加速するばかりで…もう、あの時みたいに手放したくないって…思ったんだ…」
抱きしめられる腕と同じくらいの強い意思表示に俺は酷く戸惑い、胸が苦しくなった。
今更なんなんだよ…
「……おまえさ、自分が何言ってる分かってる?」
「…わかってる。許してくれとは言わない。だから……この前も言ったけど……一生かけて償わせて欲しい。お願いだ…アメリカへ俺と一緒に…ついて来て欲しいんだ。」
「……だから、無理に決まってるだろ。その返事を聞きに来たなら…返事は、NO…だ。分かったら…帰れ…」
冷静に考えたって、一回りも年下の洵也にこれからの俺の人生預けられるわけない。
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