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年下の彼 2
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「……んッ…んんッ……ッ」
「……ッ…………」
「おまッ……激しッ…す、ぎ…んッ……」
携帯を切って10分もしないうちに星川はやってきた。
玄関のドアを開け、星川を中に入れた途端に口を塞がれ、数十分前洵也にされたことと同じことをされている。
「……ッ……お、おいっ…星川…なんなんだよ!」
「………………。」
「お……おい!」
「……………………。」
何を言っても何も答えない星川は、呼吸もままならないくらいの激しいキスをただ俺に繰り返し、舌を絡み取り唾液が口端から流れ出るのも構わずに熱く求めてきた。
基本、素直で反抗するような性格ではないのに、時々こんなふうにスイッチが入ったかのように大胆な行動にでることがあるが、今日はいつもにも増して大胆な気がする。
「…………ッ…ほし…か、わ…やめろって!」
「…………………す、すいません。」
そして、少し大きめな声を出すと我に返ったかのように唇は離れ、謝りながら身体を離してくれた…けど、やっぱりなにかがいつもと違う気がした。
「……ッ……おま…え、どうしたんだよ?」
「……………すいません。」
「…………ペンケース…取りに来たんだろ?今持ってくるから。」
「……………はい…すいません。」
「………ほら、ペンケース。」
「…………ありがとうございます……先生、何も…聞かないんですか?」
「何が?」
「…………僕がこんな時間にわざわざペンケース取りに行きたいって電話したことや、今……キスしてしまったことや………」
「………聞いて答えるのかよ?」
「……………先生、怒るかなって思ったのに、いつも通りなんで…なんて言うか……」
俺だって一応大人なんだから、薄々は気付いてた。
何か言いたいことがあって行きたがっていたんだろうなって。
だけど、いきなりキス攻めにあうのは予定外だって…
「まぁ、怒るとすれば、来て早々キス攻めにあったことくらいだな。」
「…………キスは、すいません……本当は一度だけと思って…来たんです。最後にもう一度…と思って…」
そう“最後”と強調する星川の表情が…いつになく真剣なのは……
「星川……おまえ…………」
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