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年下の彼 6
「おう、おはよう。」
「……………小太郎…なんで…」
「おまえが来いって行ったのになんでってなんだよ。」
「……だって」
「なんつー顔してんだよ。」
「だって……本当に来てくれると思わなかったし……なんか信じられなくて。」
洵也との待ち合わせ場所に行くと、あんなに必死に家まで押しかけてきたやつとは思えないほどの自信なさげな顔で出迎えられた。
「一応さ、ちゃんと考えて…ここに来た。」
「小太郎……ありがとう。俺を選んでくれて。」
「あ…うん…それで……さっ……ちょっ…!」
そんな情けない顔のままの洵也が俺の近くまで駆け寄るとそのまま抱き寄せられ、耳元でありがとうと言われた。
そしてそのまま顔が近付いてきて口を塞がれる頃にはいつも通りの洵也で。
「小太郎……ありがとう。俺、もう絶対に小太郎離さないから、大切にするから。」
そしてまた“変わらない”愛の言葉を囁かれる。
そんな俺たちは、傍からみたらどんな関係に見えるのだろうか。
男同士がキスして抱き合って、愛の言葉を囁かれ、そんな光景はきっと……
想い合ってる者同士に見えるのが普通なんだろう。
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