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年下の彼 7

「あのさ、洵也………」 「アメリカ行ったらさ、連れて行きたいとこいっぱいあるんだ、それでさ……」 「洵也……」 「小太郎は行きたいとこある?」 「洵也っ!ちょっと待て…俺の話聞けって!」 「…………こ、こたろう……?」 「あのさ………俺、おまえに好きになってもらえてたくさんのものを貰った気がするんだよ。こんなおっさんの俺にも純粋に人を好きになることが出来たし、本気にもなれた。人の為に嬉しくなったり泣いたり…そんなこと洵也に出会う前はなかった。結局はフラれたけど、洵也を好きになったことは後悔してない。」 「フラれるってそれはっ…!」 「理由があったにせよ、あの時俺がフラれたって思ったのは事実だろ?」 「…………ほんとごめん。」 「それはもういいよ。それで、久しぶりに洵也と再会してその当時の真相を聞いて、おまえが変わらず俺を想ってるって言われた時、正直ふざけんなって思った。だけど、さっきも言ったように本気だったから、怒りと同時にまだ好きな気持ちもぶり返してきて…参ったよ。」 「…………小太郎」 「ついでにおまえはおまえで一緒にアメリカ行こうとか言い出すし、洵也も高校生じゃなくなったんだから俺だって好き勝手しようと思えば出来た。」 「うん………」 好き勝手出来るんだよ、ホント。 今の洵也となら教え子と教師の関係ではないし、もちろん禁断でもない。 だから洵也を選ぶ方がめんどくさくないし、それが一番いいんだよ。 あいつ……星川を選ぶよりはよっぽどラク……なんだ…… そもそも、もう星川とはなんでもないんだから選ぶもなにもないし。 そうだよ、だから俺は今此処にいるんだ……

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