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年下の彼 9
「………先生?」
そんな情けない俺にも運命とやらが存在していたとしたら、
それはきっと痺れを切らしてさっさとなんとかしろって事なんだろうなって……
そんな馬鹿な事を思って、目の前の現実に苦笑した………
「…………おう。」
「おう、じゃないですよ……こんなとこで何してるんですか…………」
「えっと………散歩?」
「はぁ?!」
「………で、疲れたから休憩?」
学校近くのいつもの公園。そこの一角のベンチに座る俺の横で深いため息が聞こえてくる。
「もう一度聞きます。先生はここで何してるんですか?」
「…………そんなの……決まってるだろ……おまえを…………星川を待ってたんだよ。」
此処に来て欲しいと俺は星川を呼び出した。
断られるかと思ったが素直に承諾して来てくれたのはいいけど……
「先輩は……桐谷先輩はどうしたんですか。」
「……アメリカ行ったけど」
「なんで一緒に行かなかったんですかっ!」
「なんでって………」
なんで、怒ってるんだよ……
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